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秘密のお正月

秘密のお正月


クリスマスイベントも終わり今日は大晦日私たちはひろくんの実家に数日前よりお邪魔している。


もちろんひろくんはマンションや実家ではラフな格好をしている、いわゆる“HIRO”の格好とほぼ同じだ。私に芸能活動を話してからはのびのびしている。


学園でのひろくんとはまったく違う、もちろん結婚は秘密だけど超ラブラブ状態だのびのびひろくんを見て。


心の中で「かっこいい!!私この人と結婚までしているんだ。夢のよう、裕子たちに恨まれそうだ」・・・。


ひろくんの実家では当然私は嫁な訳で当たり前のようにお義母さんのお手伝いをする。


正月前なのでお義母さんとキッチンで御節料理の最後のしあげを手伝っていると、お義母さんは「将来ここのキッチンはあなたの物よ」って次々に料理方法を仕込まれていく。


夏休みにずいぶん教えてもらったけど普段の料理とは違い「ふう、大変だ」私はお母さんに任せっぱなしでろくに手伝いもしなかったから、しどろもどろだ。


ちょっと遅いけど夏と一緒で花嫁修業のつもりで頑張った。





お義母さん(視点)


結衣はいつも私が教えることに関しては真剣そのもで接してくれる、私は嫁でなく娘として教えている、よくぞ息子と結ばれてくれたと頭が下がる、よほど結衣の両親の教育がいいのか、純粋の一言だ。


近所だったときから結衣ちゃんの性格のよいことは分かっていたけど、やっぱり嫁として来てくれたのは正解で。実際結衣ちゃんでよかったと心から思う「やっぱ私も娘も生んでいれば良かったかも・・・」


てきぱきと正月料理が出来上がる。結衣ちゃん大好き。


************


食事が終わると皆で畳の居間でTV観戦する。今年は赤組の勝ちだ。紅白の結果を見てから近所の神社に初詣に全員でかける。歩いていく途中に近所の方たちと出会う。


お義母さんが私をひろくんのお嫁さんだと皆に紹介すると皆さんが「ひろきくんのお嫁さん?可愛い子ね、ひろきくん大事にしないと駄目だよ」って口々に言う、ひろくんは頭を掻き、私は頭を下げてばっかりだ。


皆で氏神様にお祈りをして家に帰った。近所には私がひろくんのお嫁さんだと認識されたみたいで嬉しかった。


夜が明けて元旦、ちょっと遠いところへひろくんとお宮参りに行く為にお義母さんが着物を着付けしてくれました。髪もアップし少しは大人に見えるかな?なんて・・・。


結婚してるけど若いから振袖で良いんだよって、お義母さんが見立ててくれた振袖はきらびやかだった。


ひろくんは私の着物姿を見て・・・顔を赤くした。


俺:結衣の着物姿を見てめちゃ可愛いじゃないか又一段と惚れ直してしまった。


お義母さんが色々支度をしてくれたけどやはり魂胆があったみたい。


なんてことはない又お義母さんにスタジオに連れていかれ、やはりおもちゃにされてしまった。


それでもひろくんがお義母さんを説得して私を連れ出しようやく目的の初詣に行くことが出来た。


当然ひろくんは変装をしている。いわゆる先生の格好だ。それでも私に合わせて着物を着ているのでカッコいい。


ひろくんの腕に捕まりながら並んで歩いていると、前のほうにクラスメイトの薫と隣にカッコいい男性が一緒に並んでいた。


どうも鳳さんのようだ、しかもそのもう少し左となりには絵美とその彼氏らしい人も居た。


この神社は学園とは結構離れているけどカップルが多いみたい。神社の由来を見ると「やっぱり」ここは縁結びの神様が宿っているそうだ。


よくみるとあっちこちには、ほとんどアベックばっかりだ。私たちは学園の人たちに見つからないように、早めにお参りを済ませ、帰ろうとしたとき、さらに知ってる顔を又見かけた。


隠れて見るとクラスメイトの白川部君とその彼女?がいた。よく見ると彼女にも見覚えがある・・・中田 綾香ちゃんだ。たしかあの子はクラスメイトの中田君の妹のはず体育祭で見たことがある。


たしかクラスメイトたちは中田君をシスコンってはやし立てていてからかっていた覚えがる。この神社、結構学園の人が多い。私たちは早々にひろくんの実家に戻った。




人手の多いところは気をつけなきゃって感じたお宮参りでした。(秘密・秘密)・・・。



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