表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/78

文化祭は危険がいっぱい。

文化祭は危険がいっぱい


体育祭の後は文化祭なのです。


クラスでの出し物を決める。みんなの意見は?・・・コスプレ喫茶・メイド喫茶・ホスト喫茶・ホラー喫茶・・・ほか無いの?みんな喫茶店ばっかじゃない。


ようやく出た意見は、焼きぞは・たこ焼き・たい焼き・金魚すくい・・・縁日じゃん!


もう皆出来るものの意見を出そうよって意見を募る。


すると里美が立ち上がり「まかせて!このクラスは女子が多いからメイド喫茶にしよう。私が衣装を調達するよ」って言った。


男子全員と女子の半数が衣装調達発言に「メイド喫茶に決定!!」って言って、すぐ決まってしまった。


青山君が「では1年E組は、メイド喫茶で決定します」って宣言した。


あとは人数配置です男子は店の擬装と厨房及び写真係りとレジ係りです。女子は2/3がメイド店員、1/3は料理がうまい人が厨房担当です。


女子で喫茶の定番料理が出来る人は手を挙げてください。って言うと


4人が手を上げた。薫さん・森川 理可さん・後藤 絵美・佐藤 由美さんが立候補した。


「どなたかもう二人ぐらい居ませんか?」って言うと「私余り得意じゃないけどって」佐伯 レナさんが手を上げてくれた。


「もう居ないですか?」と言っても誰も上げてくれなかった。


じゃ「私やります」手を上げて、私も厨房に入ることにしようとしたが、里美が、「あなたはめがねメイドよ」って言って厨房は駄目って宣言されてしまった。


私は大きなトンボタイプのめがねをしている。うなだれると薫さんが「結衣は両方だね」って言われ、皆が拍手したので決まってしまった。「ああぁ」・・・。


一緒に見ていた、ひろくんが少し薄ら笑いをしたのが見えた。私は心の中で「もう、バカバカ!!」って思った。


弘子のB組は田石先生をメインにホスト喫茶だって、後クラスは定番のおばけ屋敷やたこ焼き屋さんなどを行うらしい。


中学と高校が合同で行う結構色取りどりで、外部に開放される日曜日は結構人気がある。


青山君が男子にてきぱきと店内の擬装部品を作るよう指示をする。里美さんはメイド係りのメンバーのサイズをチェックする。


クラス一丸になって文化祭に向かって進めていく、文化祭二日前にそろった衣装は黒・赤・白色の基本色とした、ひらひらした衣装だ。


里美さんが配って皆で着ると、全員がかなりミニタイプのスカートだ。なぜか私のは他の人と比べスカート丈が短いのでかなり恥かしい。男子が口笛を鳴らす。


里美さんが胸を張って男子に向かって「かなり萌えでしょう」って、ちょこんとひざを曲げ、しなを作った。


さらに「私はこれで、葵先生にアタックだ!!」って右手をを上げ高々に宣言した。


私は、心の中で「それは困るやめてほしい」って願った。



*************


文化祭が始まった。初日は学園内だけ翌日は外部に開放される。


私の初日のスタートの仕事は裏方さんなのです。


サンドイッチやホットケーキを作る。エプロンを着て注文に応じて作っていくが、午前中は飲み物の出が多く比較的暇だった。


先生たちがよく現われて、メイドさんたちと一著に写真を撮っている。


スタートは順調に切るが昼に近づくと食べ物の注文が殺到する。厨房は戦場になる男子は余り当てにならず、薫を筆頭にてんやわんやだ。


2時ぐらいになると楽になる。私はメイド服に着替えて店内に出る。するとすぐ石田先生に捕まり、飲み物の注文をとると一緒に写真を撮られた。


次々に先生たちがきて、なぜか私を指名し写真を撮ってゆく。そして、ひろくんが顔を出しに来た。店内のメイドのほとんどがひろくんに集まる。


里美は午前と昼の部で終わりなのでもう着替えていた。里美はひろくんの前に行き「先生来るのが遅い!!ちゃんとそこで待って」てってあわてて又着替えに行った。


その間に皆はひろくんとのツーショットを取り捲りしていた。私と一緒に写真を撮ろうとしたときに、あわてて着替えた里美が飛び込んできた。


里美は私の前に立ちはだかり、次は私って先生の腕に自分の腕を引っ掛けた。私はともかく横入りされたので他のメイド役からブーイングが出た。


里美は、そんなことは無視して腕を組んで、ニコニコと、ひろくんとのツーショット写真を無理やり撮った。


その後私と撮ったが、ひろくんが耳元で皆に聞こえないように「家で一杯撮ろうね」って囁いた。私が赤くなると皆に「「「あ~赤くなってる!」」」ってからかわれた。


初日の反省会でお昼時の厨房の人数の強化を決め初日を終わった。メイドの服は各自で管理することになり、全員が家に持って帰っていった。


案の定、家に帰ると私はメイド服に着替えさせらられ色んなポーズの写真を撮られた。もちろんその写真データーはお義母さんと私の両親にメールで送られた。


返事は・・・。恥ずかしく書けない。「ううぅぅ・・・・」


二日目


今日は学園の外部への開放日です。


白鳥学園の文化祭は近所でも人気があり、近所の人や他校の生徒も一杯来る。中でも私たちが行う、メイド姿の女子高生は人気抜群で店内(教室内)はあふれて廊下まで並んでいる。


特に隣町の男子校の生徒や男子大学生も一杯来ている。受付の男子が入場制限しているし写真係りの人もてんてこ舞い状態になっている。


私は午後の部だったけど接待不足で香奈や智里たちと一緒に早めにメイドをやることになってしまった。


お客さんの中に隣町の生徒の一人が態度がやたらとでかく、あっちこっちのメイド役の女子生徒にちょっかいを掛け捲って迷惑を掛けていた。


学園の生徒の奥川君や西森くんも一緒になって騒いでいる。もう止めようがない。


私が先生を呼ぼうと教室を出ようとすると、態度の悪い隣町の男子高校生に腕をつかまれた。


「きゃー」私はうずくまってしまった。


その男子高校生はちらっと里美に視線を送り私に被いかぶさり耳元で「ちょっとぐらいいいだろう」って胸を触ろうとした。


私は胸を腕でガードしてさらにちじこまる。そして大きく悲鳴を上げた「きゃーーー!!」


悲鳴しか出ず声が出ない「ひろくん、たすけて」心の中で叫ぶのが精一杯だった。


その時ふっと被いかぶさっていたのが無くなる。そーっと見上げると、ひろくんが男子生徒の襟の後ろをつかんで引き剥がしていた。


男子生徒はぐっと立ち上がって「おまえ俺を誰と思ってつかんでいるんだ。俺は山田組の山田英二だぞ」ってすごんだ。


そんなことは無視して、ひろくんは腕をひねり上げ教室を出て行き、生活指導室に連れて行って、指導担当の勝村先生に引き渡した。


男子生徒が教室を出るときに里美が「チッ」って舌打ちしたのが見えた。


いつの間にが奥川君や西森くんは居なくなっていた。うまく逃げたらしい。


後で聞いたんだけど山田組って土建業を隠れ蓑にしている暴力団だそうですって。もちろん彼は停学になったそうだ。


舌打ちしてたけど里美って繋がりが有るのかしら?


私はブルブル震えてその場所から動けなかった。裕子や絵美が抱き支えて保健室に連れて行ってくれた。


保健室で鎮静剤を貰って飲んでいると、田中先生とひろくんが来てくれた。田中先生は「大丈夫か?少しは落ち着いたか?」って聞いてくれた。


私は「まだ少しドキドキしています」って答えると、田中先生は「落ち着いたら帰るか?」って聞いてきたので、私は「葵先生が教室に居てくれたら大丈夫です」って答えた。


折角の文化祭だもん最後まで居たいよ・・・。田中先生はひろくんの顔を見て悩んでいた。


ひろくんが「いいですよ私が教室内に居ましょう用心棒かな又帰りも同じ方向ですのでしばらくは私が送り迎えしましょう」って提案した来た。


田中先生は少し考えて、「分かりました、私が理事長にお話をしてきます。たぶん騒ぎが収まるまで、葵先生にお願いすることになると思います」と言って、理事長室に向かった。


ひろくんは耳元で「たぶん送り迎えになると思うよ」と言った。私は気分が落ち着くと教室に戻り又メイドを続けた。


文化祭が後半の中盤あたりで田中先生が「理事長に連絡しましたので、今日からしばらく葵先生と一緒に通学の行き帰りをしてください」って私に言い、ひろくんに「彼女の通学の面倒をしばらくお願いします」って伝えてた。


ひろくんは「了解しました」「葵 結衣さん、しばらく私が通学の面倒を見ますので安心してください」って皆に分かるように私に向かって話をした。


その後は大きなトラブルもなくスムーズに進んだ。里美は「みんなの衣装あげるから個人で持って帰ってもいいよ」っていったので全員が持ち帰った。


もちろん私も持ち帰ったというよりもひろくんに持ち帰らされた。もちろん家で着させられるためだ。そして時々ひろくんにメイド姿を披露することになる。


俺は結衣に時々メイドさんになって貰っている。かわゆい結衣は真っ赤になりながらメイドさんをしてくれる。秋葉のメイド喫茶の流行る理由が少しは分かったような気がした。


満足・満足!!!当然一杯写真を撮って結衣と俺の両親にデーターを送る。お返しの返事が楽しみだ。






後は文化祭で起きたトラブルが続きがなければいいのに・・・。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ