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ハッピーバースデーひろくん

ハッピーバースデーひろくん


今日は9月6日日曜日ひろくんの誕生日なのです。


私は、この日のために、私は出来るがぎり一杯の準備を整えた。


まず手始めに誕生日ブレゼントにGUCCのキーホルダーを購入する。これはネットで探した一品物でひろくんも絶対気に入ると思う。


次はお義母さんに教えてもらったひろくんの大好きな料理を作る。


実は夏休みに必死に覚えたお義母さん直伝の家庭料理なので肉じゃがや野菜炒めだけど味付けが難しく大変だった。


だって味付けがラフで適当なので私の味覚をフルに使い習得した料理で、今回の出来は改心のできばえだと思う・・・。


そして最後には薫に教えてもらった手作りケーキなのです。いやがる薫を拝み倒して教えてもらった。自分自身ではうまく出来た自信作のつもり。


準備万端整え後はひろくんが帰ってくるのを待つだけだ。





*****************


俺は事務所で誕生日ランチの準備をしている。


夜は結衣と一緒に食事をするのだが、昼はファンクラブの選ばれた27人と誕生会することになっている。27人は俺の年分だ。


ホテルの部屋を貸しきって記者も交えて会を行う。結婚式後の披露宴みたいな会場だと思えばいいと思う。当然花嫁はいない。(当たり前か!)


司会役のマネージャーの白石さんが始めに挨拶する。「本日はHIROの誕生会に来てくれたファン代表の皆様ありがとうございます、最初にHIROから一言お願いします」


俺はまず周りを見渡してファンの一人ひとりに視線を合わせ微笑む。


「今日は私の誕生会に出席をいただいて、ありがとうございます」頭を下げた後ファンの前にある名前を書いてあるプレートを読んでゆく。


「庄田 由紀さん・鈴村 七海さん・木村 彩乃さん・・・・・最後に杉田 愛美さん来て頂いてありがとうございます、これからもがんばりますので応援をよろしくお願いします」


白石さんが「それでは庄田さんから一言ずつコメントをお願いします」


「庄田 由紀ですHIROくん誕生日おめでとうございます、これからもがんばってください」ってプレゼントを貰う。


「鈴村 七海です・・・・・・」次々に挨拶をしていく。その後昼食をとりながらファンと雑談する。


やはり一番は、なぜ芸能活動を少なくしたのかに話がゆく、俺は「充電時間を貰っています」って答えてごまかすしかなかった。


食事が終わると、白石さんが「ファンの皆様ありがとうございます、誕生日ケーキのろうそくに各自火をつけてもらう様にお願いします」


ファンがつけた火をハッピーバースデーの歌と共に俺が吹き消して、各ファンにケーキを配って・・・・ファン感謝誕生会は終わる。


まったく毎年思考を凝らした誕生会を開催してくれる。


けど今回の企画がことのほか良かったようで次の年も同じ企画で行うことになった。


家に帰ると結衣が、がんばってくれている様だ。ピンポン玄関を開けると結衣が俺の胸に飛び込んで来た。


結衣が「ひろくん遅いよ」と言って手を引っ張られ家の中に入る。


結衣の笑顔が可愛い「やはり結衣の笑顔を見るのがいちばんだな」って思う。


結衣は何処で知識を得たのか、定番の「お風呂にします?それとも食事にします?」って言った。


俺は「一緒にお風呂」っと答えたら真っ赤になってうっ向いた。


「ごめんごめん冗談だよ、とりあえず汗を流してくる」って言ってバスルームに向かった。


まずはシャワーで汗を流してさっぱりしてダイニングに行くとテーブルに俺の好きな物ばかり並んでいる。結衣の力作のようだ。


「うまい!」思わず声が出る。結衣は会心の笑みだ。


この味はお袋の味と同じ様だこんな味の料理が出来るようになるなんて、きっと大変な努力をしていたみたいだな、俺は味わいながら夕食を済ませた。


私は次のサプライズを用意する。薫に教えてもらった手作りケーキをリビングに運んでろうそくを立て火をつける。


照明を落とし誕生日の歌を歌いながら手を叩く、ひろくんが吹き消すと「お誕生日おめでとう」ってキスをした。


俺は積極的にキスしてくれたから、うれしくて真っ赤になってしまった。心の中で「結衣ありがとう」を繰り返した。


どこで習ってきたのか、誕生日のケーキも口当たりがよい。結衣の努力が身にしみる。


そして私は最後にこれどうぞってプレゼントを渡す。


俺は「今日はすごいね」って受け取って中を開けるとキーフォルダーが入っていた。


俺の好みで、すぐ気に入って早速IS-Fの鍵に取り付け、結衣に見せた。


「丁度いい具合だよ、ありがとう」って今度は俺からキスをする。


俺は冗談で「最後のサプライズは?」ってバスルームを見ながら、タオルを肩に乗せる。


結衣は真っ赤になって「まだむりです」って首を横に振った。


俺は「冗談・冗談」って言ってゆったりお湯に浸かるべくバスルームに向かった。


でも二人の中はどんどん近づいているのを感じる誕生日会だった。もちろん一緒にベットで熟睡した。



私は「ハッピーバースデー to ひろくん」って言って頬にキスして布団にもぐったら、「ありがとう」って抱きしめてくれた。


「おやすみなさい・・・」夜は更けてゆく。




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