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私、葵 結衣になりました。

ついに結衣ちゃんの苗字が・・・

私、葵 結衣になりました


今日は4月3日。私の誕生日なんだ。今日で私は16歳になる。


朝起きるとひろくんが「結衣、出かけるよ」って言われ、あわてて出かける準備をする。そしてすぐに車に乗って出かけた。


どこに行くのかな?なんて考えていると。車は役所に入って行った。「あ・・・そうだ今日だ」私は、婚姻届を出す日だって思い出した。


なにやら数枚の書類を袋から出して、ひろくんと一緒に戸籍課の窓口に持って行った。


受付の女性役人が書類を確認し、私たちの方を見て「届出は受理されました。おめでとうございます、おしあわせに」って事務的に言われた。


余りにもあっけなく終わったので拍子抜けした。役所を出て、空を見上げると雲ひとつ無い快晴の空でした。


そして、又車に乗って走り始めた。小一時間ぐらい走しった。今度は?どこかな?と思もっていると、山の上のきれいなレストランに着いた。


隣には小さな教会が・・・もしかして・・・たぶんそうだ。やはり・・・私は、ひろくんに手をとられ教会の横に入って行く。受付で「葵です」告げると奥の部屋に案内された。


中にはミニスカートの芸能人が着るような、ウエディングドレスが飾ってあった。


私は、着付けの方にあっと言う間に着替えさせられ、次の部屋に連れて行かれ髪をアップにし化粧を施された。


そして次の部屋に連れて行かれると、ひろくんが白いタキシードに着替えて待っていた。


ひろくんは私の手をとり教会の入り口に入って行った。その時ひろくんは「今日は二人きりだけで場所も、ここだけど高校を卒業したら皆を呼んでまたやろうね」って囁いた。


私は「ううん、いまはこれで十分だよ」ってはにかんで答えた。だいぶ火照ってる体も熱い。


手をつないで牧師さんの前まで来るといつものせりふ。


新郎葵ひろき、あなたは新婦紺野結衣が病めるときも、健やかなるときも愛を持って、生涯支えあう事を誓いますか?



ひろくんは「はい」って答え



新婦紺野結衣、あなたは新郎葵ひろきが病めるときも、健やかなるときも愛を持って、生涯支えあう事を誓いますか?



私は“ドキドキドキ”何とか「はい」って答えることが出来ました。





お互いに指輪をはめあった。プラチナのシンプルで素敵な指輪だった。


牧師さんの誓いのキスを・・・で




ちゅ~・・・・


・・・誓いのキスは甘かった。(はあと)



その後私たちは隣接している写真館に行き、記念写真を撮り終え隣のレストランで昼食を取る。


ここは一般も出入りするため、タキシードにウェディングドレス姿はめちゃくちゃ目立ち注目の的になってしまう。私は芯まで真っ赤になりながら昼食をとる羽目になってしまった。



ひそひそ、「あの新婦かなり若いんじゃない?可愛くてお人形みたい。それにしても旦那さんはカッコいいね。私もそんな彼氏がほしいよ~!!」


そんな言葉があっちこっちで囁かれていたらしいが。私は舞い上がっていてほとんど聞こえなかった。


かなり羨ましがられているらしい。食事を運ぶときもウエイターは私にウインクするし、ウエイトレスはひろくんに色目を使っている。


オーナーシェフが「本日カップルになられた葵夫妻へのプレゼントです」とケーキを持ってきた。私は恐縮し下を向いたままなかなか顔を上げられなかった。


レストランのお客さんや店の人に拍手やお祝いの言葉をもらった。うれしくて少し涙が出た。ひろくんはハンカチを渡してくれ、化粧が崩れないように、ちょんちょんと涙を拭いた。


普段着に着替えて帰りに、写真館に寄ると写真の出来上がり日時を教えてくれて、そして赤と青の長方形のケースを渡された。


中身を見るとハート型のペンダントが入っていた。中には寄り添った二人の写真が入っている。それをひろくんと私で掛け合った。


葵の姓になった事を心に刻んだ。(ひろくん大好きだよって)






本日 私は ”葵 結衣” になりました。



次回より結衣ちゃん待望の学園生活が始まります。

薔薇色?それとも・・・

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