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ホワイトデーは?

ホワイトデーは


俺は今日も白鳥学園で、今期からの教壇に立つための準備をしている。教科書や各種書類などを準備室に運び整頓する。


その後、プロダクションの事務所に向かうために学園での作業を半日で一時中断して。事務所に向う途中で事務所の人たちに配る品物を受け取り事務所に行った。


「あ、白石さんこれ」って、俺は頼んであった有名な洋菓子のセットを手渡す。白石さんは「いつも律儀ね」って軽く受け取ってくれる。


あと事務所の女性人に手渡しし、残りのいない人は名前を書いて机の上に置いていく。最後は結衣に渡すだけだ。


もちろん結衣の為に専用にレストランに予約が入れてあり、そこで花束と一緒にイヤリングを渡す予定だ。


マンションに帰った。ピンポン・・・。


少し早めに帰った俺は結衣に出かける支度をさせる。もちろんあらかじめ今日は外食だって伝えてある。




******




私はひろくんに言われて小じゃれた格好をして出かける支度をした。私の好きな淡いピンクのワンピースに少しかかとの高いピンクのハイヒールにする。


髪はいつもはツイン三つ編みかポニーテールなのを、今日はサイドを細い三つ編みでまとめ後ろはストレートでまとめて少しは大人らしい格好にした。


ひろくんの「おーぃ出かけるよ」の一言で玄関を出て車に乗り込む。まだ4時だどこへ行くんだろう?


車は一路海岸線を走っている。冬の海は波が荒いテトラポットに強い波しぶきが上がっている。海岸に降りられる場所で車を止め浜に下りる。


とぼとぼと海岸線を手をつなぎながら二人して歩く。心の中で「わーい、デートだ・デートだ」って少しテンションがあがっっていった。


周りを見ると、やはり何人かのカップルが同じようにしていた。


やがて日も落ち、私たちは車に乗って海岸線沿いの大きなホテルに着いた。玄関に横付けし車を降りホテルに入っていって、展望エレベーターで最上階のレストランに向かった。


最上階に着いて中に入ると、ひろくんがウエイターに一言声を掛ける。ウエイターに見晴らしの良い予約席に案内された。


席に着いて、ウエイターにひろくんがよろしくって伝えるとしばらくして料理が運ばれてきた。どれもこれもおいしく、ひろくんに「ありがとう」の連発で食事を取った。


食事が終わりひろくんが「ちょっと」と言って席を立った。


しばらくすると大きな花束を抱えてひろくんがやってきた「奥様どうぞ」って花束を渡されびっくりした。


花束を置くためのテーブルをウエイトレスが持ってきたので、そこに置くと今度は少し横長の赤いケースを渡された。


中を開けると、きらきら光るイヤリングが入っていた。私は「ありがとう」って言って思わず涙ぐんだ。私こんなにしていないのに。


ひろくんが「着けてみて」って言うのでもたもたしながら何とかつけ終わった。「似合ってるよ」って言ってくれ、ドキドキし顔中が赤くなって下を向いた。


ホワイトデーの夜は暮れていった。


PS ひろくんかっこつけすぎ!!by結衣



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