バレンタインデー（初めてのチョコ）
バレンタイン（初めてのチョコ）
一月下旬、私たちは友達三人でバレンタイン用のチョコを購入する為デパートへ向かっていた。
去年までは私は彼氏もいないので、お父さんにしかチョコを渡していないけど・・・。今年はお父さんでなく、（本命？）ひろくんにあげるんだ。
早めに買わないと良い物はすぐ無くなる。
私は同級生の菜緒子たちと本命チョコを買いに、デパートの中のアリスって言う有名なチョコレートを扱うお店に買いに行った。
菜緒子は「結衣すごく込んでるね」皆で人を掻き分け店内に入りチョコを選んだ。
これこれ、これがいい、ひろくんも好きそうだ。私は、きれいにパッケージされたシフォンチョコを手に取り菜緒子たちに、私これにするってレジに向かい購入した。
もちろんカードでなく自分のこずかいで。余りにもさっさと購入したので菜緒子たちがびっくりしている、裕未が「結衣そのチョコ指輪の人?」って聞いてきた。
私は「へへへ」私はほほを赤らめて頷いた。今日は学校じゃないから例の指輪を着けてきているだ。
実は始業式の日、指輪を外すのを忘れ、その件でも菜緒子たちに散々からかわれてしまっていたんだ。
みんなは、「「「いいな彼氏がいる結衣は」」」って、みんなで笑ってくれた。
私は「だって裕未はいるじゃん」って言い返すのが精一杯だった。
裕未（足立 裕未）は同級生の彼氏がいるだ。でも他の菜緒子や佐織（西村 佐織）には彼氏はいない。
皆が言うのも無理はない。だって、私は彼氏居ない暦１５年だったんだもん。
浮ついたことがないのが自慢。でも裏返せば臆病で引っ込み思案な私だけど、ひろくんと再開してぱっと花が開いたみたいにはしゃぐ様になった私なのだ。
みんなにからかわれても無理はない。私は赤くなりながら頬を膨らました。
マンションに帰り冷蔵庫の中に見つからない様にカムフラージュを施し１４日を待った。
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今日はセント・バレンタインデー朝から私はテンションが上がっている。ひろくんは朝早くからお出かけ「帰りは７時の予定だよ」って昨日夕食時に予定を教えてくれた。
渡すのは帰ってからかな。学校に着くと菜緒子たちはチョコ談義で盛り上がっている。私は何事も無く授業を終わり帰宅し、ひろくんを待った。
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ひろきサイド
今日は朝から、なぜか結衣のテンションが高めだ。テレビでバレンタイン特集を放送している。なるほどそういうことか・・・。
俺は今日も事務所でトラックいっぱいのチョコと格闘（ほとんど寄付する）中の手紙の確認作業を行った後事務所を後にする。
白石さんが「後はこちらで処分します」と言って。私は、一度学園に顔を出してから帰宅する。
・・・ピンポン・・・
玄関の呼び鈴を鳴らすと「はーい」って結衣の元気のいい返事が返えった。扉が開くと会心の笑みを浮かべて結衣が顔を出した。
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結衣サイド
私は後ろにチョコの箱を隠し玄関の扉を開けた。
ひろくんが「ただいま」って言ったので、私は「おかえりなさい」って答えた。
私は玄関にあがったひろくんに「どうぞ」って後ろ手からチョコを出し両手を沿え少し頭を下げて渡した。告白のチョコを渡すように・・・。
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ひろきサイド
俺は結衣の差し出した箱を「ありがとう」って言って受け取っる。結衣から受け取るチョコは格別だ。会心の笑みが出る。
結衣を思わず抱きしめてキスをした。案の定、結衣は真っ赤になって固まったようだ。
俺は固まっている結衣の横をする抜け着替えるために部屋に入って行った。
