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1+はんぶんこ✕2  作者: 春野わか
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絆創膏 21

 日暮里駅に向かう途中にスーパーがある。

 家からは五分くらいの距離だから近い。

 なのに休みの日しか利用しないのは、平日仕事帰りは保育園寄りにあるスーパーで買い物を済ませるから。

 今日の夕飯は何にしよう。駅寄りのスーパーは肉が安い。生姜焼きやハンバーグが浮かんだけど、もっと違うレシピにも挑戦してみたい。


 スーパーの前を通りかかって入口の方を見てギョッとした。

 出入りする人たちの中に、一つも二つも抜き出た長身の、見間違いようのないツートンツーブロの宍倉さんを発見したからだ。

 一瞬、俺は運命の出会いと錯覚しかけた。

 休みの日にも会うなんて、と。

 だけど考えてみたら、保育園の他の園児たちとも日暮里近辺で会うのは珍しいことじゃない。

 保育園から日暮里駅の範囲までで生鮮食品を買える場所は幾つもあるけど、宍倉さんが利用しやすい範囲に絞るなら、ここと保育園の方の二つだけだから。

 

 つまり俺と生活範囲が一緒なんだから、これからだって何回も会うだろう。

 どっかで会うたびに運命感じてドキドキしてたら心臓がいくつあってもたりない。

 

 でもやっぱりドキドキしながら宍倉父子に見つからない位置に移動して様子をうかがう。

 エコバックを下げた宍倉さんが前を通る。

 何を買ったんだろう。

 ミシンは苦手でも料理はできるんだろうか。


「じゃあ公園行くか」

「うん」


 ワタルくんの返事を聞いて、宍倉さんは黒いフレームの自転車の前カゴにエコバックを載せた。


 自転車の前カゴにはジェイボードが。

 ジェイボードなんてやるんだ。

 休日の昼間の公園でジェイボードする宍倉さん。

 ちょっと妄想してしまう。


「あ!!」

「やだ!」

 

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