表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1+はんぶんこ✕2  作者: 春野わか
67/199

絆創膏 6

「どうしよう。やっぱ明日、浅草橋のシモジマ辺りで似たのを探してくるか」


ご飯作る


 両腕を上げて伸びをして、文字が大きくて見やすい実用重視の壁かけカレンダーに視線が動く。

 十一月の十六日に赤丸が付いてる。人生で最高に幸せな日になると思ってた。

 なんだか遠い昔みたいだ。

 玲央に会おうって言われたとき、水曜日に?って思ったけど、早く会いたくてオッケーして。向こうもそういう気持ちでいると思ってた。

 でも金曜日なら土日も一緒に過ごせるのになって少しだけもったいない気がした。

 だけど結果から見ると水曜日で良かった。

 金曜日に会ってたら、予定のない土日を一人暗い顔で過ごす羽目になっただろうから。


「明日は金曜日か」


 けっきょく水曜日でも金曜日でも辛いんだ。


 スマホの画面に視線を落として、しばらく無言。

 人差し指が画面上で迷って、おずおずとラインアプリをタップする。

 トークに並ぶアイコンの一番上が漆原先生というのが泣けて笑える。


 彼女のこと悪く言えない。分かってた。

 ゲイで彼氏がいない俺なんかが。

 彼氏がいないのが不幸なのか、ゲイであること隠してるから必然的に交際範囲が狭いのか。

 どっちもなのか。ゲイな上に性的被害者というトラウマがあるから難解なのか。

 ともかく、漆原先生の下にあるアイコンは玲央だ。背景が海で横顔がシルエットになってる。

 やっぱりかっこいい。

 あれからメッセージは届いてない。届いてたら怖いけど。

 トーク画面を開いてみる。

 最後のトークは、こっちからの「新宿に着いた」、返しの「りょ」のスタンプ。

 コールしてるときに抱きしめられたんだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ