表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1+はんぶんこ✕2  作者: 春野わか
45/199

玲央と亮輔 21

「ははは……BLって」


 少しだけなら当たってる。


「姫先生は日本一エプロンの似合う男性ですよ。そういうコンテストあればいいのに。妄想しちゃうなあ。姫先生の隣には超絶イケメンが立ってて、二人で見つめあいながら料理作ったりして。きゃあ」


 なんか話が変な方向に。妄想が爆走し始めてる。止めないと。


「いや、そういうシチュエーション似合うのは花城先生の方……」


「おはようございます。姫先生」


 花城先生にベクトルをねじ曲げようとしたら、背後からお馴染みのお経みたいな低音が割り込んできた。


「おはようございます。漆原先生」


 いるだけでストレスのはずなのに。

 今日はいつもよりインパクトに欠けてる。

 昨日の衝撃から立ち直れてないからだ。

 漆原先生はスパイシーだけど、所詮はテーブル胡椒でしかないんだ。

 ハリッサやマーガオじゃない。

 油断すると怜央のことで頭がいっぱいになってしまう。

 会う前もいっぱいだったけど。

 会ったあとで逆の意味でいっぱいになるとは予想してなかった。


「外にも聞こえてますよ。今日は新しい園児が初めて登園する日だって言ってるのに」


 怖い目付きはいつものこと。だけど今回は俺だけじゃなくて花城先生にまで睨みを飛ばしてる。


「すみません」


 さっさと謝るか逃げるしか手はない。


「あ……じゃあ私は……」


 花城先生は一瞬の隙をついて共犯の罪を追及される前に逃げて行ってしまった。

 とたんに空気が張りつめる。


「登園時間は八時過ぎですよね」


 仕事の話をしてるのが一番無難。無理して笑顔を作ってみる。


「ええ、そうです。登園したら姫先生が色々教えてあげてくださいね」

「わかりました」


 漆原先生の眉間の皺が消えてる時間は少ない。

 でも子供たちには慕われてるんだよな。

 保護者のウケも悪くないし。

 俺と花城先生は気に食わないんだろうけど。

 勤務始めたころはそんなにキツい先生じゃなかったはずなのに、いつからだっけーー

 きっかけがあったとして、今さら思い出しても意味がない気がした。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ