表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1+はんぶんこ✕2  作者: 春野わか
40/199

玲央と亮輔 16

「っざけんなよ! 俺のこと好きって言ったじゃねえか? お前も期待してここに来たんだろーが?」


 ドン ドン

 玲央の拳が壁を叩いた。豹変ぶりに竦んでしまう。

 ダメだ。完全にキレてる。玲央の目が刺さる。自分の軽率さに涙がにじんでくる。

 だけど確かなのは、俺が悪くても、玲央と先に進むのは今日は無理だってこと。


「青葉は考え過ぎなんだよ。大したことじゃないって。誰でも初めては緊張すんだよ。なあ……」


 声は撫でるように柔らかくなったけど態度は高圧的で目は笑ってなかった。

 壁に付いた両手はまるで監獄。ロックオンされて抜け出せない。

 顔だけ上を向いて、視線で無理だと訴える。

 歯がカチカチ鳴って、逃げの言葉が捻り出せない。

 脅迫という名の説得に折れてしまいそう。

 目線が泳ぐぎまくりの俺の両手首を掴んで壁に押し当てる。

 玲央の左手がセーターの下に入って肌を撫でた。


「ごめん……ホントに無理なんだ。心が整理できてなかった」


 涙声で体をよじる。玲央が目で威嚇する。

 うつむいて逃げる。無理やり顎を上向かされる。

 怒りをためた瞳が心の奥まで貫いてくる。


「今さら何言ってんだよ。ここまで煽りやがって! ああ?」


 耳の脇に置かれた両の握り拳が左右の壁をドンと叩いた。廊下にも聞こえるんじゃないかってくらい激しく。

 長身の影と怒りの圧が乗っかってきて、心が潰れそう。

 なだめる手段なく抵抗力が奪われていく。 

 下瞼に溜まった涙が、喉の奥から込み上げる悲しみと一緒に溢れ落ちた。


「う……う」


 セーターをまくられ、デニムのボタンに玲央の指がかかる。

 嫌だ。答えははっきりしてるのに、拒めない。体が動かない。

 脳がパンパンで重くて支えきれず、首が傾いて目線が斜め下に落ちた。

 玲央の股間のソードは折れることなく俺に向けられてる。

 チャックを下ろされ、両手で尻をもまれた。


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ