玲央と亮輔 12
「面白いな。青葉って。男同士だから隠すもん何もないのに」
おかしそうに笑う。
玲央はボクサータイプの下着だけ身に着けてこっちに背を向けて立っていた。
綺麗に盛り上がった肩甲骨。肩幅と腰の幅のバランスが良くて、凄く手足が長い。
うなじから背筋、引き締まった腰にかけての曲線がセクシーで、つまんない例えだけど彫刻みたいだった。
同性同士でも玲央の前で裸になるのは恥ずかしい。
「お湯、もうたまってる」
声に反応してパッと顔を上げる。
玲央は黒のボクサーを自宅にいるように躊躇なく腿まで下ろした。
釘付けになってしまう。
光と影の絶妙なコントラストがヒップのラインを際立たせてる。
向こうは赤裸々なのに、服を着てる自分の方が気まずくて恥ずかしくてたまらない。
怜央がこっちに視線を流した。
俺の方に真っ直ぐ向いて、見せつけるように腿から膝、爪先までボクサーを滑らせる。
取り去るとスリーフィンガーで持ち上げて見せた。
何て綺麗な体なんだろう。
割れた腹筋の下を凝視しかけて慌てて視線をそらす。
「ふふ……一緒に入るよな」
鼻で笑って黒のボクサーを床に捨てる。
横顔で誘ってから、玲央は悠々と頭のてっぺんまで浴槽に沈んだ。
虹色の湯が豪快に溢れる。
湯面を揺らしてすぐに顔を出すと、濡れた髪を後ろに撫で付けて俺の方に鋭い眼差しを投げてきた。
虹色のライトに試される。
不安を隠してくれる。変化する色で、迷いも曖昧にぼかされるから。
本物の酒のように浴びて、いっそ酔ってしまえたらいいのに。
このままムードに流されて、全て任せてしまいたい。




