会いたい 3
【こっちこそごめん。臆病で。レオだけだよ。会いたいのは。でも、モテそうなのに。俺なんかでいいの?】と、打ちこむ。
うざったい返しなのに【ぜんぜんオッケー】と、カラっと受け止めてくれた。
LINEのID教えて本名も明かした。
レオは玲央で本名だった。俺のユーザー名のタクミというのは例の先生の名前だ。
トラウマ要因の名前を使うあたりが剥けきれてないとこなんだろう。
写真も送ってくれた。画像が少し暗いけど、玲央はかなりのイケメンだった。
年齢は言ってたとおり二十六歳くらいに見える。
背景はどっかの店内。
レストランかバーで撮ったものなのか。
上半身ししか映ってないけど髪は少し長めで、照明のせいでブラウンに見える。いや、金髪に近いかも。
シルバーのイヤーカフと鎖骨に重なるチェーンが光を反射していた。俺はアクセサリー付けないから余計に華やかで目に眩しかった。
ずっとTシャツとデニムばっかり。仕事柄仕方ないんだけど。
【かっこいいな。髪も服もセンスいいね。俺とは全然違う】
【そ? 青葉のも見せてよ】
そういえば職業聞いてなかった。これまでの会話の内容から芸能関係と決めつけてきたけど。男同士でも金目当てと思われたらイヤだから追及しなかった。男子のパパ活もあるらしいから。
玲央は自分のことより俺の話を優先で聞いてくれてたもんな。スマホに溜めてる画像の中から笑ってる写真を選んで送る。
【うわ!エプロン姿! マジかわいい。青葉は保育士さんだもんな。こんな先生が子供の時いたら、ぜってぇ俺プロポーズしてる! 良かったあ。会う前に写真見といて】
【ありがとう。でもブサイクならことわってた?】
会う前に写真見といて良かっただって?
コンプレックスの女顔をほめられて少し複雑。容姿が決め手なら、今までの時間は何だった?っていうか。熱くなった血が急激に冷えて固まる。