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1+はんぶんこ✕2  作者: 春野わか
106/199

LEO 2

 溜息が出て無意識に視線を上げたら、マイカちゃんママ派閥のサナちゃんママ、ユイトくんママと目が合った。


 すぐにサッと逸らされたけど、向こうに悪気がある風じゃなくて嘲笑うようなイヤあな雰囲気だった。

 またネタにされるんだろうか。

 避けられて挨拶しか交わせてないのに。


「ひーめせーんせーい」

「わ!!」


 朝の体操で園庭に出たら、いきなり後ろから大きな声が被さってきた。

 振り向いても振り向かなくても、近い──顔が近いって。


「花城先生……おはようございます」


 漆原先生が一瞬こっちに気づいて睨んだけど、園長先生に呼ばれて向こうをむいてしまった。

 良かった。


「姫先生、元気ないですねえ。何か悩んでますう?」


 俺はつくづく草食系なんだと実感する。

 そっちこそ何でいつも異常なほどポジティブなんだよ。

 イヤなことだけ忘れられる健忘症か。


「いや……別に。普通ですよ」


 俺はこれが普通。

 悩みが尽きないのは確かだけど、花城先生が元気過ぎるんじゃ。


「姫先生って女子よりも華奢だし睫毛がきゅんと上向いてて、ビューラー使ってないですよね。名前の通りお姫様みたいに儚い感じがしてしまうんですよ。ちゃんと食べてくださいね」


 いくらなんでも女子より華奢はないだろう。

 全体的なバランスで細く見えるだけで、身長だって手だって花城先生よりは大きい。


「ビューラー……使ってないです。花城先生いつ見ても元気ですけど、ふだん何食べてるんですか?」


 微かに嫌味を込めて聞いてみた。


「えっと、昨日はホルモン富田で飲みましたあ。ニラもばっさばっさ食べて、モツ刺美味しかったあ。後、知り合いの男性紹介してもらえることになってて」


 ホルモン。しかもモツ刺。うわあ。俺はどんなに美味しくても無理。

 内臓生で食べるとか、ライオンかよ。

 改めて自分は草食系で、肉食女子の花城先生とじゃ血液量が違うんだと納得。

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