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1+はんぶんこ✕2  作者: 春野わか
105/199

LEO

 月曜日の朝、ワタルくんを引き渡すとき、宍倉さんは俺とあまり目を合わせようとはしなかった。

 理由は昨日の出来事、なのは分かってる。

 ただ、怒ってるのか気まずいのか、申し訳ないのか、どういう気持ちでいるのかが分からないままワタルくんを預かり、型どおりの「いってらっしゃい」の挨拶をして別れた。


 今日はもうこれで終わり。宍倉さんがお迎えにくるころには俺は退社してるから。

 それにしても布団カバーを強引に持って帰ってしまったけど。

 完成したら、いつ渡そう。

 保育園ではマイカちゃんママグループの目もあるし。

 BLネタにされて拡散されたくない。

 そのうち同人誌まで刷られてしまうかも。

 いや、それくらいならいい。


 園児の保護者とデキてるというだけなら、不倫でなきゃ寿退社という手で決着つくけど。

 

 世の中は決して公平じゃない。

 少数派視点に立たなければ世間の歪さは分からない。

 例えば夜道で女性が襲われたら、遅くまで飲み歩いてたから仕方ないと、被害者の落ち度ばかりを追及する未だにある風潮とか。


 お互いにフリーならゲイでも他人が踏み込むことじゃないという正論も、多数派の声が炎上したら呑まれてしまうだろう。

 地域にもよるけど「昔からそういうもの」という頑固な迷信に、少数派の正論は簡単に退けられてしまう。

 同性ってだけで相当のバイアスがかかって、普通の恋愛でもスキャンダラスに騒がれて、ワルモノにされて退職に追い込まれるかも。


 それに宍倉さんにソノ気がなかったら──

 ホントは宍倉さんに嫌われるのが一番怖い。


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