精霊の棲む島
麻生宗祐は、小学生の頃、友人ら六人で訪れた「ショウリョウ島」で失踪したクラスメイトの少女、妃優奈のことを8年経った現在も忘れられずにいた。何故かはわからない。でも、とても大事な何かを、あの島に置いてきてしまった気がする──。理由のわからない喪失感から、無気力な日々を送る宗祐だったが、同窓会で数年ぶりに再会したあの時のクラスメイトたちと盛り上がり、彼らともう一度島へ行くことになる。島で出会った、優奈に似た少女や、何故か宗祐たちを見て怯える島民たち。島の伝承と優奈失踪の繋がり、彼らは何を思いだし、そして宗祐は失った何かを取り戻せるのか……島だけは、8年前と変わらず美しい青を讃えていた。
エピソード 0 終臨への招待
2008/09/16 18:41