表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
我ら、巨大生物特別攻撃隊!  作者: ひぐらしゆうき
一章 新人隊員間宮コウキ
9/128

八話 音速の翼 (1)

 その日、旅客機が乗客325人を乗せていつも通り航行していた。


「機長、今日も何事もなく1日を終えられそうですね」


 30代ほどの若い副機長が機長に語りかける。


「そうだな。そうだといいな…」


 50代半ばのダンディーな髭を生やした機長は答える。


「そう暗くならないでくださいよ。確かに最近は巨大生物の出現で毎日怖いですけど、いつも特別攻撃隊の方達が安全に処理してくださってますから」


 副機長は機長の方に顔を向けて、ネガティブな考え方を変えようと試みる。


「そうなのだがなぁ」


 機長は冴えない顔ではぁっとため息をつく。やはりそうそうネガティブな考え方は変わらないのだろう。

 恐ろしいものは恐ろしい。しかし、もうこの生活にも慣れなければならないと皆心の何処かで思っている。

 副機長は前を向いた。そこで副機長はなにかを見つけた。


「うん?なんだあれ、機長、前方に謎の影が見えます!」


「あぁ、確かにあるなぁ。飛行機か?とりあえず通信繋げてみろ」


 副機長は素早く通信を開始した。しかし……


「機長、繋がりません!」


「では、まさか…!」


 その時、旅客機がグラグラと揺れ、機内が暗くなる。機長と副機長は上を見上げた。

 そこには巨大な鳥の姿があった。

 巨大な鳥は一瞬でその場から姿を消した。


「なんなんですか?あれは!」


「とにかく、管制室に連絡して、管制室から特別攻撃隊に連絡してもらおう」


 副機長は管制室に連絡をした。


「管制室、管制室、応答願います」


『こちら管制室、ボーイング767便いかがしました?』


「巨大な飛翔体、いや巨大な鳥を群馬県上空で確認した!至急巨大生物特別攻撃隊に連絡を」


『わかりました。至急連絡します』


 これが今から30分前の話である。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ