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我ら、巨大生物特別攻撃隊!  作者: ひぐらしゆうき
三章 巨大生物の真実
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二十四話 闇に蠢く蟲(3)

 僕たちの搭乗するビッグスターは山口県宇部市上空へと到達した。

 地上から100メートル上空に停滞して辺りを見渡すが、巨大生物らしき影や形は見えない。


「よし、今から調査を行う。地上の調査は第二作戦室に任せ、我々は上空から巨大生物を捜索する。ウィッシュスター一号機、スターライト出撃しろ。あまり騒音はたてるなよ」


「「了解!」」


 僕は泉隊員と共にスターライトで出撃した。

 昨日の夜は大して眠れておらず戦闘機の操縦は危険だと判断して泉隊員に操縦をしてもらうことにした。

 彼女も快くそれを聞き入れてくれてありがたかった。

 捜索範囲は宇部市内の中心地から半径を見渡50km。第二作戦室も同様だが、足跡の跡を追っていくだろうと思われるので僕たちより早く巨大生物の元にたどり着くかもしれない。


「やっぱり上空からだと森や山の中まではわかりづらいですね」


「天気もそんなに良くないし見つけづらいかもね……まあでも、かなりの大きさだろうから見つかることは見つかるんじゃない?」


「何かに擬態していたり、地中に潜っていたら面倒ですけど……」


「そういうところは第二作戦室に任せればいいわよ。私たちはサーマルとソナー、あとは目視で探すしかないわ」


「……ええ」


「……やっぱり引っかかってる?」


 泉隊員にそう言われてまたも昨日のことを思い出した。


「…………。僕は、まだ結論が出ません。何を信じていれば良いのかわからないです」


「そう……。私は第三作戦室のみんなを信じてほしいよ。仲間なんだから」


「僕も、信じたい気持ちはあります」


「なら信じてよ」


「まだもうすこし、考えさせてもらいます」


「うん、それで良いよ」


 話しながらも捜索を続けているが一向に巨大生物の姿は見つからない。

 時刻はどんどんすぎてあっという間に夕方になってしまっている。

 僕はもう寝またくなってきていた。


「…….全く見つからないですね」


「第二作戦室からも巨大生物発見知らせはきてないから、本当に見つかってないみたいよね」


「燃料もきついし、そろそろビッグスターに戻りますか」


「そうしましょう。流石に疲れたわ」


 僕たちはビッグスターに帰還した。




 ビッグスターに帰還すると、第二作作戦室が着陸ポイントを作ってくれたようでビッグスターが着陸できるようだ。


「よーし休憩だ。風呂、食事を今のうちに済ませるように」


「「了解!」」


 外に出ると僕は近くのショッピングセンターで下着やタオルなどを購入した。何も持っていなかったから色々揃えたのでかなり出費がかさんだ。

 食事はコンビニで適当に買ったパスタを買って食べた。

 普段から食べるものはコンビニの食べ物だから食生活は悪いのだろうが、そんなことをいちいち気にしてはいられない。仕事で疲れているのに料理なんて作る気にはならないのだ。


 食事を終えると今度は銭湯に行って風呂を済ませた。

 一応ジャージも買ったので着替えは問題ない。


 夜は暮れて未だに巨大生物出現の気配もなく、仕事もなさそうなので僕はビッグスター内で仮眠をとることにした。

 睡眠不足で挑んでいいことではない。休めるときにしっかり休むのも僕らの仕事だ。

 僕は静かに眠りについた。

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