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我ら、巨大生物特別攻撃隊!  作者: ひぐらしゆうき
三章 巨大生物の真実
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二十四話 闇に蠢く蟲(2)

 第三作戦室には既に全隊員が揃っていた。


「すみません遅くなりました」


「来たか間宮……ニュースは見ているか?」


 飯塚隊長は普段より低い声で言った。

 どうやらみんな寝起きであるようだ。


「はい。見てすぐここまで」


「よし、では出現地点については知っているだろうが、山口県宇部市。映像で見る限りだがあの足跡から考えて相当な巨大だろうすぐさま現場に向かい調査をする。調査はいつまでかかるかわからない。よってビッグスターで寝泊まりする。総員準備して30分後に格納庫に集合しろ!以上!」


 隊長の話が終わり全員慌ただしく準備を始めた。

 寝泊まりするとなれば着替えが必要だろう。

 と、着替えといっても更衣室に置いてある替え用の下着と運動用のウェアのみだ。

 ……そんなもの持っていっても仕方がない。仕方がないから現地調達するとしよう。

 僕は更衣室に行き、通勤時にいつも持っている財布などが入ったバックを取ると格納庫へと向かった。

 



 30分経ってビッグスター内に戦闘隊が集まった。


「よし、全員準備できているな。今から調査の為山口県宇部市上空へと向かうぞ!」


「ビッグスター発進!」


 高橋副隊長操縦でビッグスターは上空に飛び上がった。





 飛行中のビッグスター内部では作戦会議を行った。

 巨大生物の足跡だというくぼみは細長い足跡のようにも見える。


「この足跡から見ると昆虫みたいな足跡だな」


「どんな昆虫なんすかね?」


「とりあえず蝶とか、蛾とか飛ぶ虫じゃあなさそうよね?」


 うーん。やはり足跡だけではわかりづらい。

 若宮隊員も現在基地で解析しているはずだが、彼でもわかるかどうかわからない。それだけ判断が難しいという事だ。


「昼行性なのか夜行性なのかでもわかればいいのだけど」


 泉隊員がそう言う……が、それは、


「……ワカンねぇだろ」


 小林隊員が僕たちの思った事を口にする。


「「ですよねぇ」」


「やっぱ調査してみるしかないな」


 ビッグスターは着々と山口県に近づいている。

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