表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
我ら、巨大生物特別攻撃隊!  作者: ひぐらしゆうき
二章 新たな翼
66/128

二十一話 黒き悪魔、再び降臨(5)

 突然基地から通信してきた増田明菜という謎の女性に副隊長以外の僕たちはあっけにとられていた。


「だ……誰なんですか?」


『俺が聞きたいくらいだぜ。……山内隊員は知ってます?』


『いや、俺も知らない……。泉は?』


『私も知らないわ。とんでもない秀才みたいだけど……』


『泉さん。秀才ではないわ。私は天才よ!間違えないでね?』


 すかさず増田さんが指摘を入れる。


『あぁはい!すみません……』


 なんだか凄く濃いキャラの人だ。


『……それで?あの烏が消えるからくりはなんなんだ?』


 副隊長がすぐに本題に話を戻す。

 それもそうだ。現在戦闘中なのだから早くからくりを突き止めて倒さなければならないのだ。


『そうね。私からも重大な話があるから早く帰ってきてもらいたいからね』


 重大な話?何のことなのだろう?


『なら早く教えてくれ』


『簡単よ。体の色を変えているの。空の上で黒い体というのは非常に目立つ。だけど、それが突然白、もしくは青に変わると見失ってしまうわけ。まあ用は保護色ね』


『か、体の色を変える!?カメレオンじゃあるまいし……』


 小林隊員が素っ頓狂な声を出した。


『でもそれができてしまうのよ。その烏にはね』


『それってどういう……』


 泉隊員も困惑している。少し頭が混乱してきているようだ。

 正直僕も混乱してきた。


『それについてはまた後で、とにかく体色を変化させなければいいのよ』


『どうすればいい?』


『なに、頭撃ち抜いて一発で仕留めればいいだけじゃない。効率的に倒しましょうよ。ね?』


『簡単に言うなお前は』


『簡単なことを簡単に言うのは悪いことかしら?』


『はぁ……ったく……。各員俺のアシストをしてくれ。とっとと倒す』


『『り、了解』』


 副隊長は高度を上げてターンした。


『保護色は長い間持続しないのはわかってる。そして、必ず俺の後ろを取ってくる。ならばそこから考えて頭の位置はおおよそ把握できる。そこだな』


 副隊長は一見なにもないように見える場所にバーミリオンブラスターを発射した。

 するとなんと空中で爆発が起こった!

 爆発が起こった所からデビルクロウが姿を現した。しかも、頭を撃ち抜いている。


『あ、当たった……』


『うっそぉ』


 からくりがわかったからといっても予測でここまでできるなんて……。


『間宮、オーバードライブ』


「はい!オーバードライブモード!」


 僕は高度を上げてストライクマキシマムドライブをデビルクロウの頭めがけて撃ち放った。

 元々防御力の低いデビルクロウの頭をいとも容易く貫通した。

 デビルクロウは頭を消し飛ばされた状態できりもみ運動をしながら落ちていった。


『やった。って、すごいあっさり倒せちまったなぁ』


『早く倒せることに悪いことはないからな』


『よし、戻るぞ。あいつは待たされるのが大の苦手らしいんでな』


 僕たちは基地へと引き上げた。

 一体増田明菜さんの言う重大な話とはなんなのだろうか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ