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我ら、巨大生物特別攻撃隊!  作者: ひぐらしゆうき
二章 新たな翼
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二十一話 黒き悪魔、再び降臨(1)

 リーパーマンティス討伐作戦から一ヶ月、巨大生物の出現報告はなかった。

 お陰で長期の休暇が取れたことはありがたかったが、気になることは多い。

 ここ最近での巨大生物の強さ。

 そして、二つの白い塊。

 巨大生物の進化が始まっているのだとしたら……。

 僕たちは今後現れる巨大生物に対抗できるのだろうか?

 不安ばかりが先に立つ。

 勿論そんなことではダメだとわかっている。自分でもどうにかしなければならないと思っているのだが、そうすぐに不安をかき消すことは難しい。

 とはいえ、こうして訓練に励んでいるときくらいは不安が薄れる。

 不安な時は自信をつけるのが一番らしいのでこうして訓練を積んでいるのは間違っていないのだろう。


 ブー!ブー!ブー!


 突然基地内のサイレンが鳴り響きアナウンスが流れた!


『巨大生物出現!第三作戦室戦闘隊の皆さんは至急第三作戦室へ』


 僕はすぐに訓練を中止して第三作戦室へと走った。



 隊員服を急いで着て第三作戦室へと駆け込んだ。

 どうやら僕が一番遅かったらしい。


「すみません!遅くなりました!」


「いや構わん。とにかく全員揃ったな?」


「「はい!」」


「うむ。では、今回の出現した巨大生物はこいつだ」


 モニターに巨大生物の映像が投影される。

 真っ黒な体の鳥型の巨大生物。これは、以前茨城県に出現した烏型巨大生物ではないか!?

 そういえばあの時、この烏型巨大生物を倒した後妙な胸騒ぎを覚えたことを思い出した。

 もしかして、こいつが生きていたことを直感的に感じていたのか?


「こいつか……。そういえば死体処理班が死体を見つけられなかったと言っていたな。まさか生きていたとはな」


 副隊長含め、戦闘隊の皆が驚いていた。

 それもそうだ。左翼を撃ち抜かれて落ちていったのを見ている。

 誰だってあの高さから落下してしまえば死ぬと思ってしまう。


「若宮隊員、あの烏型巨大生物のコードネームはなかったんだったか?」


「いえ、害悪巨大生物に指定された次の日にデビルクロウというコードネームがついていますね」


 デビルクロウ……。悪魔の烏ということか。

 確かにあの見た目に相応しいコードネームだ。


「みんな。リーパーマンティスの例もある。前回と同じだと思って油断するな。全力で迎え撃つんだ!出現ポイントは茨城県上空、近くには空港もある。早急に排除するんだ!出動!」


「「了解!!」」


 僕たちは出現ポイントの茨城県上空へと向け飛び立った!

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