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我ら、巨大生物特別攻撃隊!  作者: ひぐらしゆうき
序章
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六話 新人隊員用射撃訓練

 シュミレータールームを出て向かいにある射撃訓練場に小林隊員とともに入る。

 射撃訓練場はとても広く、入り口から向かいの壁まで数百メートルは離れている。


「ここが射撃訓練場さ。最大で十人まで訓練可能なんだよ。それにここの射撃訓練場は向こうの壁までの300メートルまで的を動かせる。高さも変えられる。最高の訓練場だ」


 小林隊員はガンホルダーから銃を抜き取ると、俺に渡した。隊員が持つ正式銃とは違うようだが?


「これは……なんですか?」


「射撃訓練用の威力を極限まで抑えたレーザー銃だ。的の板程度しか撃ち抜けない。人に当たっても軽傷ですむ。だから素人の訓練にはもってこいってわけだ」


 なるほど。そりゃあそうだろう。素人がいきなり実戦で使うような銃を撃つなんて危険極まりない。まずは構え方や撃ち方を学んでからにすべきだろう。


「さて、んじゃまずは構え方だ。俺たちが使う銃は基本全てレーザー銃だ。レーザー銃は反動が実弾の銃に比べて格段に少ない。だからどんな持ち方しても撃てる。しかし、撃ち方が悪いと狙ったところには当たらない。だから撃ち方、基本姿勢ってのは大切なんだ。どんなことでも基本は大事っていうだろう?」


「確かにそう言いますね」


「という事で、まずは構え方だ!まず右手でグリップを持つ。この時出来るだけ上を持って、手とグリップの間に隙間ができないように握る!そして、人差し指はトリガーガードの上にのせておくように!誤って引き金を引いたら危ないからこれは絶対に覚えとけよ!」


 言われた通り持ってみる。なるほどこう持つのか。


「あまり力は入れなくていいぞ。後、左手でのサポートも、レーザー銃なら必要ない。片手で十分反動を抑えられる、さて…」


 小林隊員は端末を操作して的を10m程移動させる。的はを板に貼っただけのもののようだ。こういうところでコスト削減しているのか…。


「さあ、持ち方がわかったな。それじゃ今度は構えて撃ってみよう。構え方は背筋を伸ばして左足を少しだけ前に出す。この時左足は撃つ方向に向ける。そして、腕は完全に伸ばさず少し曲げる。さあ。撃ってみろ!」


 僕は言われた通りのやり方で撃ってみた。放たれたレーザーはまっすぐ飛んでいき、的の中央付近に命中した。


「うん。なかなかいい感じじゃねーの。次は連発してみろ。反動の制御はほとんどいらないから素人でもほぼ同じ場所に当たるはずだ」


「はい!やってみます!」


 よし!僕はもう一度狙いを定めるとトリガーを連続で引いた。少し下におろすようなイメージで撃つ。

 撃つ!撃つ!撃つ!


「いいじゃないか。よし、的を見てみるか」


 端末を操作し的をこちらに移動させる。的が近くに来ると、小林隊員は紙をはがした。


「こりゃすごいな!いくら反動がないとはいえ、この範囲の中で集められるなんてな!ほれ、見てみろ。素人とは考えられないレベルだな」


 紙を見せてもらうと、撃った箇所に穴が空いている。直径2cmの円に撃った跡が収まっている。


「まさかここまでとはな。この調子だと、早い段階で実戦用の銃で訓練できるかもな」


「本当ですか⁉︎」


「ああ勿論」


  小林隊員がこう言うのだ。間違いはないだろう。


「さて、それじゃ今度は距離を伸ばしてみるぞ」


「はい!」



 それから僕は訓練の日々が続いた。毎日毎日遅くまで訓練をした。付き合ってくれた山岡隊員、小林隊員には本当に感謝だ。おかげで銃の使い方や戦闘機の操縦も上手くなった。

 実戦に出る日は近い!

これにて序章は完結です。

次回から一章に突入します!

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