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我ら、巨大生物特別攻撃隊!  作者: ひぐらしゆうき
二章 新たな翼
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十九話 災厄再び……(3)

『あれでダメなのか。まずいな……各機作戦変更だ。奴の足を集中攻撃する。これ以上被害を出すわけにはいかん!奴最大の武器をここで潰す!』


 そうだ!バーサークブルの最大の武器はなんでも吹き飛ばし、突き抜けるその突進力だ。その突進力を生み出すのは紛れも無い!その強靭な足だ!

 その足を潰して突進できなくすれば少なくとも被害をこれ以上広げることはない。


『山内、小林、俺で前足、泉と間宮は後ろ足を攻撃だ』


『『了解!』』


 副隊長の指示を受けて再びバーサークブルに向かって行く。

 後ろ足を攻撃する僕と泉隊員はまだいいが、前を攻撃する副隊長と山内隊員、小林隊員はかなり危険だ。足を攻撃するということはそれだけ高度を下げなければない。下手をすればバーサークブルの突進やツノ突きに巻き込まれる可能性が高い。

 元ブルーインパルス所属の副隊長とずば抜けた戦闘機の操縦センスを持つ山内隊員でなければまず決行できない危険な攻撃だ。

 と、こちらも集中しなければ。後ろ足の攻撃も危険であることには変わりないのだから。

 特に注意が必要なのは後ろ足の蹴りと巻き上げる砂埃だ。

 視界を奪われたところに後ろ足の蹴りを繰り出されたらかわしようがない。

 僕は細心の注意を払いながらトライレーザーで着実に足にダメージを与えていく。

 しかし、バーサークブルの動きが止まることはない!傷を負っても気にせずに突進を繰り返した。


『くっそ!この野郎どうなってやがんだ⁉︎痛み感じてないのか?』


『これだけ傷を負っているのになんで動けるの⁉︎異常よ!こんなの!』


「タフって言ったって限度がありますよ……」


 僕は武装を確認する。ミサイルなどの実弾兵器はもうほとんど残っていない。エネルギーも半分を切っている。スーパージェネレーターを搭載するスターライトでこれなのだ。ウィッシュスターやシューティングスターは殆どエネルギーが残っていないはずだ。

 山内隊員や泉隊員が取り乱すのも無理はない。

 それだけの攻撃を受けてまだ倒れるどころか暴れまわるのだから。


『落ち着け!取り乱してどうする!』


「副隊長……」


『攻撃は効いている!となれば考えられるのは回復速度が異常に早いくらいだ。それならば強烈な一撃を浴びせてやればいい。そうすればいくら再生速度が早かろうと治るのに時間がかかる。が、今のエネルギーでは倒すまではできない。ならば今は補給と対策の為の時間を稼ぐしかない!……間宮、ストライクマキシマムドライブだ!』


「あ!りよ、了解!オーバードライブモード発動!」


 僕は副隊長の指示を聞いてすぐにオーバードライブモードを発動し、ストライクマキシマムドライブの発射体制を整える。

 エネルギー残量的に考えてもギリギリ1発撃てるくらいだ。

 僕は照準をバーサークブルの胴体に定めると、スイッチを押した!


「ストライクマキシマムドライブFIRE!」


 発射された巨大なレーザーはバーサークブルの体に直撃し、体の肉を大きくえぐった!

 大量の血が流れ落ちる!

 バーサークブルは悲鳴をあげてその場に崩れ落ちた。だが、致命傷とは言えないだろう。既に回復き始めている。


『よし、各機退散。今のうちに補給して立て直す』


『『了解!』』


 僕たちは基地へと引き上げた。

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