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我ら、巨大生物特別攻撃隊!  作者: ひぐらしゆうき
一章 新人隊員間宮コウキ
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十四話 迷子のゴマ(2)

 神奈川県由比ヶ浜。

 

 第二作戦室と第三作戦室の隊員達は鷹木隊長の指示の元、由比ヶ浜周辺の住民に避難勧告を出した上で巨大生物を町に入れないために戦闘車と武装した隊員で浜辺周辺を警戒。町に入ろうとした時には麻酔弾を撃って眠らせることになった。


「思ったより大規模な作戦になってますね……。二週間前のマキシベア討伐作戦の時より隊員動員してません?これ」


「隔離とか捕獲の方が倒すより大変だからね。といっても今回の場合は戦闘機があればすぐ解決できるんだけどね。眠らせて輸送すれば一発だわ。でも今は全機修理中だし、仕方ないんだけど面倒なことになってるわね」


 ……つまり戦闘機さえ壊れてなければ今回の件はあっさり解決できたということか。そう考えるとタイミングの悪い時に事件が起きたものだ。


 


 しばらく浜辺周辺で待ち続けていると海面から巨大な顔がニョキッと出てきた。

 顔はアザラシだが、ちょっと幼いように見える。もしかして子供なのか?いやいや待て!

 巨大生物って子供となると親がいることになる。つまり保護施設にはもっと大きなアザラシ型巨大生物が二匹いるということなのか?


「うわ!大きいけどかわいい〜!もし害悪巨大生物だったら私攻撃できないわ」


「確かに攻撃はできないですけど、ってそんなこと言ってる場合じゃないですよ泉隊員!上陸しますよ!」


「あ、そうだそうだ。見惚れてる場合じゃなかった」


 僕たちは急いでゴマが上陸してくるポイントに移動する。

 戦闘車と武装した隊員でゴマを囲んで動きを止めるという寸法だ。

 かなり強引な作戦だが、まあ作戦をたてているのがとにかく力押しの第二作戦室なので仕方がない。

 

 上陸ポイントに走って向かっていたが、結局ゴマの上陸までにポイントにたどり着かなかった。

 なんせ下は砂浜だ。足がとられて走りづらいことこの上ない。

 なんとか上陸したゴマの側までついた。見た目は名前通りで完全にゴマアザラシだ。

 

「本当に安易なコードネームですね……」


「あはは……本当にね〜」


 上を見上げるとゴマは困惑したような顔であたりをキョロキョロと見回している。

 それもそうだろう。武装した隊員と戦闘車が自身の周りを囲んでいるのだ。困惑しても仕方がない。

 さてと、これからどうしたものか……。

 僕たちはこのまま待機することになりそうだ……。

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