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我ら、巨大生物特別攻撃隊!  作者: ひぐらしゆうき
一章 新人隊員間宮コウキ
28/128

十三話 捨て身の作戦!エースの力!(1)

 23時ー作戦車ー


 作戦車には隊員達が集まり、作戦会議を開始する。


「さて、では只今より災厄巨大生物マキシベア討伐のための作戦会議を開始する。まずは第三作戦室の若宮隊員から、マキシベアの解析データについての解説をしてもらう」


「はい。どうも第三作戦室の作戦考案及び巨大生物解析を行なっている若宮です。では先程解析したデータをご覧ください」


 若宮隊員は作戦車のモニターにマキシベアの写真と難しいデータが映し出される。

 僕には何が何のデータなのかさっぱりわからない。


「このデータは熊型巨大生物マキシベアの筋肉量です。このデータを見る限り動物の常識をはるかに上回る筋肉量を誇っていることがわかりました。これだけの筋肉、体は全身強固な鎧で覆われているようなものです。そのためにスパイクミサイルの直撃を受けても軽症で済んだわけです」


 筋肉量の数値。言われなければそんなことわからない。

 しかし驚きだ。筋肉量と言うよりは筋肉密度と言うべきなのだろうが、それが異常に多いせいでスパイクミサイルが通用しなかったのか……。

 では、一体どうすればよいのだ……。


「若宮、つまり我々の今の武器では倒せないということか?」


 すかさず副隊長の質問が若宮隊員に飛んだ。


「ええ。まず不可能だと思われます。……しかし、強力なレーザー兵器ならば倒せるかと。例えばグレイターに搭載されているグランドレーザーです。あのレーザーほどの威力ならば急所に向けて撃てば体を貫いて一撃で仕留められると考えられます」


「だが、グランドレーザーはチャージまでかなりの時間がかかる。それまで引きつけ、さらに弱点を狙い撃つとなると動きも止める必要があるぞ」


 その通りだ。あの凶暴な巨大生物がチャージ時間を待ってくれるとは思えない。


「そこはこちらで対応しよう。第三作戦室の兵器ではまともにダメージを与えられないが、注意をそらすことや、動きを止めることはできるはずだ」


「わかった。では任せよう!よし、となれば我々第二作戦室は攻撃を担当だ。今あるグレイターでグランドレーザーを一点に集中放火する。グレイターに搭乗できないものは、フォトンショットによる攻撃で第三作戦室の援護をするように!」


「「っしゃあーい!」」


 第二作戦室の隊員達の大きな叫びが響く。本当に疲れ知らずだな。この人たちは。


「若宮、奴の弱点は?」


「心臓、首、眉間でしょう。狙うなら首が一番倒せる可能性が高いですが、狙うのはかなり難しいかと……」


「俺がどうにか注意を引き、なんとか顔をうえにむかせてやる」


 副隊長ははっきりとそう明言した。とはいえ、かなりの操縦技術がある副隊長でもかなり厳しいのではないか?と思ってしまうが、それでもやってくれそうな気がするからこの人はすごい。


「よし、では作戦はこうだ。まず、グレイターのグランドレーザーのチャージ時間の間、第三作戦室が注意を引き、我々第二作戦室もフォトンショットで援護。チャージが完了次第、高橋副隊長が顔を上げさせ首をださせる。そこにグランドレーザーの一斉掃射。これでいいな!」


「はい。異論なしです」


「では、この作戦でいく!諸君、各々が自分にできる最大限の仕事をしてくれ!以上、解散!」


 


 作戦会議が終了すると、僕たちは仮眠をとることにした。作戦も決まった。あとは決行を待つのみだ!

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