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我ら、巨大生物特別攻撃隊!  作者: ひぐらしゆうき
一章 新人隊員間宮コウキ
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八話 音速の翼 (4)

 群馬県某所。

 作戦決行のための準備が着々と進んでいた。

 今作戦は第二作戦室の協力の元決行することとなった。僕としてはこんなに大きな作戦になるとは思っていなかった。

 作戦の考案者として第二作戦室に用意してもらった作戦車両から指示を送っていると肩を叩かれて後ろを振り向く。

 そこには飯塚隊長と筋肉隆々の大男が立っていた。一体誰なのだろう?


「間宮隊員。君に紹介していなかったのでな。今紹介しておこうと思ってね。こちら第二作戦室の鷹木隊長だ」


「やぁ、君が間宮くんか。君のことは飯塚や山岡から聞いているぞ!飯塚の紹介した通り、第二作戦室室長及び陸上部隊隊長をしている鷹木博道というものだ。よろしく!」


「あ、ま、間宮コウキです!よろしくお願いします…」


「おいおい!そんなに緊張するな!これから共に作戦を決行するのだぞ!リラックスしろー!はっはっは!」


 鷹木隊長は僕の背中をバンバンと叩く。加減してくれているのだろうか?とてもいたいのだが……。

 鷹木隊長は気張っていこう!と叫び隊を鼓舞する。第二作戦室の隊員たちから叫びが上がる。


「鷹木隊長率いる第二作戦室の隊員たちは皆陸上戦闘のスペシャリストだ。今はあんな風に騒がしいが、戦闘となれば切り替えてしっかりと作戦を実行してくれる」


 僕は後ろを振り向く、そこには特大の肉の塊。しびれ薬が投入されており、食べて数秒で効果が現れるよう、かなりの量を入れられている。


 地上には特殊戦闘車、グレイター3台にリレイザル4台を周囲に配置。この戦闘車から閃光弾を発射する。

 僕たちはウィッシュスター、シューティングスターに搭乗し、怯んだところへ攻撃。飛べない程のダメージを翼に与え、戦闘車とさらに攻撃を加えて倒す作戦だ。


「飯塚隊長、鷹木隊長、生体レーダーに反応あり!きます!」


 第二作戦室の清水隊員が叫んだ。どうやらグリフォンが現れたようだ。


「よーし、総員作戦開始だ!必ず作戦を成功させるぞ!」


『了解!』


 ドスンという音と地ひびきとともにグリフォンは肉の前に降り立った!


 グリフォンが肉に夢中になっている間に僕はウィッシュスター一号機に乗り込む。既に泉隊員は乗り込んでいた。


「すみません。遅くなりました!」


「大丈夫よ。間宮隊員、新人なのに作戦を指示するなんて本当にすごいわ。うまくいけば隊長になれちゃうかもよ?」


「いえ、僕なんてまだまだですよ。今回だって若宮隊員の知識があったからこそ思いついたわけですし…」


「そんなことないよ。私だったら新人の頃にこんな作戦思いつかないわ」


「ありがとうございます」


『おい、泉、間宮隊員。奴が肉を食うぞ!』


 小林隊員の通信を聞き前をみるとグリフォンが足で肉を押さえ、肉をついばんでいる。


『間宮隊員、今から閃光弾を発射する!よろしいか?』


「はい!お願いします!」


 僕の許可を受けて地上部隊が閃光弾を一斉に発射した!

 一瞬でグリフォンの周りが光で包まれた。

 グギャーと大きな叫びをあげ、飛びたとうとする。しかし、しびれ薬か既に効いている。なんとか飛び立とうとしているがうまく体が動かないためか数メートルしか体がういていない。


『いくぞ!山内機、泉機、攻撃開始だ!』


『『了解!』』


 各機が一斉に飛び立ちグリフォンに攻撃を開始する。翼に集中砲火をかけ撃ち落としにかかる。


『地上部隊、攻撃準備!航空部隊、そのまま翼に集中砲火を続けてくれ!』


『『了解!』』


「間宮隊員、翼の付け根を狙える?」


「いけます!」


 翼の付け根にロックオンするとミサイルを連射した。ミサイルはロックオンした場所に飛んでいき、爆発を起こす。

 グリフォンは翼を動かせなくなり地上へと落下する。


「よし、落ちた!」


『総員!一斉攻撃!』


『うぉっしゃー!!』


『撃ちまくれー!』


 地上部隊の通信が隊長の通信機を通じてこちらまで聞こえてくる。どれだけ大きな声で叫んでいるんだ……。

 地上部隊の戦闘車はミサイルをどんどん発射する。残弾全部撃ちつくす勢いだ!


『こちらもいくぞ!』


 副隊長に続くように僕たちも攻撃を仕掛ける。ハッチを開き、爆弾を投下する。

 連鎖的に爆発が起こり続ける。しばらく叫びが聞こえていたが、ついに聞こえなくなった。

 攻撃をやめ、確認を取る。


『生体反応なし!作戦成功です!』


『よーし!』


「やったね間宮隊員!」


「はい。やりましたね!」


『間宮隊員!作戦成功だ。よくぞこの作戦を考案してくれた』


 飯塚隊長から通信が入った。


「ありがとうございます!」


『帰ったら飲みに行くぞー!』


『まじっすか?飯塚隊長ぉー!』


『間宮隊員の功績を祝ってのことだろうが、小林隊員が喜んでどうすんだ』


「よかったね。間宮隊員」


「はい!ありがとうございます!」


 作戦は無事に成功した。作戦決行から決着まで5分の出来事だった…。

次回予告

地がなり、地が裂け現れたのは中国からやってきたモグラ型の巨大生物だった!空からは探せない!第二作戦室との合同作戦を行うことに!

次回、我ら、巨大生物特別攻撃隊!揺れる大地

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