2話 友情○✕クイズ
4人は突然のことに混乱しながらも、ゲームマスターは容赦なく第一のゲームを始めようとする…
『戯れ言はもういいから、第一のゲームを始めるよ?』
「第一のゲームってどういう事だよ!まだ第二第三のゲームがあんのかよ!ふざけんじゃねぇ!」
「待って落ち着いてよ和也くん!クリアすればお金は増えるんだから!みんなでクリアして帰ろ!」
「そうっすね。俺取り乱してたわ。冬夜クンも悪かったって顔してるっすね。俺も悪かったっす。」
「さて、みんな仲直りした所で、クマさん、第一のゲームは何かしら」
『第一のゲームは、名付けて友情○×クイズだよ。ルールは簡単さ、基本ただの○×クイズで、答えが○ならゲームクリア、×なら次の回答者に行くだけだよ。』
「なんだ簡単じゃないっすか」
「これなら行けそうだね!やったぁ!」
『あ、ただね、このゲームは友情を確かめるものだから、多数決で多い方に行くんじゃなくて、全員が○って思ったら○に行くからね。全員が×って思ったら×になるよ。』
まぁ、とても簡単なものだ。恐らく数回足らずで終わるだろう。
『じゃあいくよー?第一のゲーム、友情○×クイズ、ゲームスタート!』
『あーそうだ。言い忘れてたけど、このゲーム、相談禁止ね。問題の内容をあとから言うのもアウト。それらをした人には、お金、取るからねー。』
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「1問目はリィがだすみたい!第1問。ででん!」
「信号が赤になったら、車は止まらないといけない。〇か✕か」
…!?
なんでだ。
なんでこんなに簡単な問題なんだ。
こんなのこの問題でゲームクリアじゃないか
正解はもちろん○だ。
『それではあなた達の回答はー!?』
『おっとー?これはおかしいですねー、あなた達の回答は、✕でーす。正解は〇で~す』
…は?
こんなの〇に決まってんだろ、どういうことだよ。こんなことは考えたくもないが…あはは、まさかな…
「次は私が問題を出すみたいです〜」
生徒会長か、生徒会長ならそのまさかな訳ない。
「私からの問題です〜。第2問。」
「星月莉奈は、先の問題で嘘をついた。〇か✕か」
…なにいってるんだよ会長…
リィがあそこで裏切る?そんなわけないだろ。いや、これは会長が出した問題じゃない。紙に書いてあったのを言っただけなんだ。いやでも、なんであんな簡単な問題を間違える…あれで×に行くとしたら、考えられるのは
リィが嘘をついた。それだけなのか。
いや、そんなはずはない。✕だ。
『さーて。君たちの回答はなにかなー?
ふむふむ。これ言ったら君たちどうなっちゃうのかなー。』
『君たちの回答は、〇だよ。正解は✕〜。』
おい。
どういうことだ。
つまり誰かがリィを疑ったんだよな。
「なんでリィを疑うの?リィ、嘘なんてついてないよ…?」
泣いてる。まぁ、友達だと思っていたみんなのうち、ここの誰かが私のことを1人の「裏切り者」として見ている。そう考えたら涙が出るのもおかしくないか。
「なぁリィ、俺は、お前を信じてるよ。だから泣き止んでくれ。そして早く終わらせて帰ろう。」
「…とーくんは、リィのことを裏切り者だって、思ってない?」
「あぁ、そんなこと思っちゃあいねぇ。」
「…とーくん…」
そんな抱きつかれても…あの、色々と…
「俺も信じてるから、リィも俺を信じて。」
「…分かった。リィはとーくんを裏切ったりしない。約束する。」
「な〜に二人でイチャイチャしてんすか。早く帰りたいんじゃないんすか?さっさと次の問題言えっすよ。」
忘れてたとは、言えなかった。
「さて、次は俺か。」
そう言い放ち、用紙を開く。
そこには……なにも書いてはいなかった。
どういうことだ…
!?
下の方になにか書いてある。
よく見るとそこには、答えが正解となりゲームクリアとなった場合、借金が追加されます。
と書いてあった。
そりゃあ✕に持っていきたくなるな。
でも、それでも会長の問題で〇ではなく✕になった。
つまり、リィは正真正銘嘘はついてないんだ。
ここはあえて簡単なのにするべきか、それとも、難しくするか、難しくするのはないな。
リィが前の問題で簡単なものを出したのに〇にならなかった。簡単にするのは意味が無い
じゃあ、逆に、✕や〇にできない一択の問題を出せばいいんだ。
「じゃあ第3問。」
「俺たち4人は、友達だ。〇か✕か」
これで完璧なはずだ。
『さ〜て、君たちの回答は〜?
おーっと!君たちの回答は〇!!正解も〇!!ゲームクリア!!』
「やったねとーくん!」
「冬夜クン?あの問題、本当に書いてあったんすか?」
「そんなことは無い。お前らが〇を選ぶしかないのは、この問題しかないと思ったんだ。」
「お疲れ様です〜冬夜君。すごいですね〜あんなゲームクリアを一番しやすい問題を考えるなんて、さすがです〜。」
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『じゃあ、次のゲームに移動してね〜』
『第3問を出した風間冬夜君、君は次のゲームに進む前にこっちに来てね〜。』
借金を追加されるのだろう。そんなのなんてことない。
『はい冬夜君。紙に書いてあったとおり、追加の20万円。君の借金。』
「これは俺が今受け取るのか?」
『違うよ。借金はこちらで管理するから。
大丈夫〜。不正はしないよ。それはこっちもつまらないからね〜。』
俺が友達を疑うのは、もう終わりにしたい。
だが、今までの会話で分かった。
この中に1人、裏切り者がいる。
遅くなってすみませんー!!
なるべく投稿スピード上げるので許してくださいー!!!
ということで、今回の話はいかがでしたか?よければ、コメントなどして頂けると幸いです。
ダークな感じが出てきましたねー。
これからどうなっちゃうんですかね(笑)