龍王戦スタート!!!
投稿、すごく遅れてすいません。
3月頭迄はこんな感じに滅茶苦茶な投稿ペースになりそうです。
本当に申し訳ないです。
-龍の森・奥地-
あかねのレベル上げの為、龍王を狩る事にした統哉一行は、龍王の寝床に向かっていた。
「そう言えば! 真の勇者になって新しいスキルが増えたんだが、どんなスキルかわからないままだったんだよな、今回の龍王はスキルの試し撃ちにはうってつけかもな!」
「それって、どんなスキルなの?」
「一番気になったのは、オーラっていうスキルなんだけど、消費MPが馬鹿にならない量でさ、使った事無いんだよ」
「消費って、どのくらいするの?」
「消費MP千なんだよなー」
「私の最大MPより多い...」
実のところ、統哉は真の勇者になると同時に、ステータスやスキルが強化されて今までよりかなり強くなっている。最大MPが二万を超える程度には...。(元の最大MPは一万程だった)
簡単に言えば、全てのステータスが二倍になったのだ。強くなったのはスキルも同様で、今までに取得していたスキルのレベル全て最大(10)になり、新たなスキルも幾つか取得している、そのうちの一つが、オーラである。
「ま、なんとかなるだろ」
「統哉君、それってフラグじゃない?」
「あかねちゃん、フラグって何?」
「あ、パトリシアちゃんは知らないよね、フラグって言うのはね···」
統哉が知らぬ間に二人の仲はかなり良くなっていた様だ。
「お! ここじゃね? 龍王の住処って」
ちょっと小綺麗にされた森には似つかわしくない洞窟の前に到着した。
「う、うん。ここが、龍王の住処。 今更だけど自分が恐ろしくなってきた...」
「じゃあ早速...」
統哉が野球の投球フォームで、手頃な石を...
「え、ちょっと、何する気?」
投げたぁ!!!!!!
「どりゃぁぁぁぁ!!!!!!」
すると洞窟が崩壊していく。まぁ洞窟というからには穴の上に山がある訳で、山ごと崩してしまったのだった。
「きゃぁぁ!!」
「いやぁぁぁ!」
御察しの通り、あかねとパトリシアはちょっと巻き込まれた。
「おーい。龍王! でてこーい」
出てくる、来ない以前に入る場所が無い筈の姿が見えない龍王に声をかける統哉。
あかねとパトリシアは自力で這い出てきた、混沌のように。«這いよる混沌、ニ*ルラ*ホテプ です!!!»
話が脱線した...
レベル百なら魔導士でも重さ数百キログラムのものを持ち運べるのだから剣士タイプのあかねならトン単位で持ち運べる、持ち上げるだけならもっと... これ以上はあかねの女性らしさが損なわれる為控えさせて頂く。
統哉が呼びかけていると、瓦礫の山が動き出した。
«我が寝床を破壊するは貴様か»
妙なエコーのかかった声で龍王? が言ってくる。
「お前の寝床を壊したのは俺だ、レベル上げの餌になって貰うぞ! 龍王!」
«愚かな... よかろう、我が僕を全て蹴散らせ、さすれば姿を見せてやろう»
龍王が言い終わると、地面から大量の蔦が伸びて三人の足を捉えようとしてきた。統哉とあかねはそれぞれの得物で切り捨てたが、パトリシアは足を掴まれ、腕をとられ、空中に大の字にされてしまった。
「やぁぁぁ、統哉さーん助けてぇ!!!」
「パトリシア、今日は水玉か」
真下から見上げる統哉
「見ないで下さい!!」
龍王の僕との戦いは、こうして幕を上げた。
お読みくださってありがとうございました。