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雪とともに

作者: 木村琴梨

春。

桜舞うこの道を一緒に歩んだ事覚えてる?

晴天の空に桜が舞ってとても綺麗だったよね。

また一緒に見ようって言った約束…。

果たせなかったけどあの日あなたと見た桜は今も目をつぶると見えてくる。

春風に煽られて舞い上がる桜はあの時と変わらず……ただそこにあなたはいない………。










夏。

一緒に見た夕焼け。

海に沈む夕日がちゅっと切なくてでもとても綺麗だった。

ほんのり潮の香りがして照りつける太陽が眩しくて目を細めたあの日…。

砂浜に落ちていた綺麗な貝殻をあなたは私にくれたよね。

今も持ってるよ。

あの時の輝きは今も消えず……。



秋。

木枯らしとともに舞う落ち葉…。

ちょっと肌寒くなってきたね。

私の手を取りあなたのポケットへ……。あなたの手はとても温かくて安らぎをくれた。

軽く触れた唇。

あなたは照れ臭そうに顔を背けたね。

二度目のキス。

今度は私から…。

あなたは驚いていたけど笑いあえたよね。










冬。

クリスマス。

私達は繋がった。

幸せすぎて涙が頬をつたったよ。

ずっと一緒……ずっと…『永遠』

『永遠の愛』かつてはそうさえ思えた……。

でも『永遠』なんてないんだね。

あなたはもういない。

私の目にはもうなにも写らない…。





雪の舞い散る空。







私は雪と共に舞い散った。あなたの元へ……。













『ずっと一緒だよ…』

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