第1章: 高学歴な博士(30歳)の失敗癖
さてさて、今回はいかようにして無能の30歳の博士号が出来上がるかをご紹介しよう。
かくいう私は、現役の高校生で大学受験に失敗した。
何を隠そう、ここまで順調な失敗人生であった。
記憶にもないが、母親が言うに、私立の幼稚園、いわゆる‘お受験’に失敗した。
小学校は3度の転校を繰り返すも公立の学校へ。
そして教育ママな母親が次にやらせたのは中学受験。
小学3年から塾通いをさせ、模擬試験の結果リスクがあったので第一志望のランクを下げての万全の受験に失敗。
罰ゲームの様に電車通学で往復2時間かかる県外の滑り止め私立へと通う中学生生活。
中学と塾の両方で高校受験洗脳を受けながらも、独自の思考回路で勉強をしない生活を3年間継続。
結果、高校受験第一志望、あえなく敗退。
挫折でもなんでもない。想定内の結果である。
デジャブでも見ているかのように、県外の往復3時間かかる滑り止め私立へと通う高校生活。
進学特進クラスとして入学した高校一年生から進級時にまさかの脱落。
結局高校3年間も独自の思考回路を発達させ、結果大学受験失敗。
二度ある事は三度ある。
浪人は第一志望敗退、第二志望の地方大学へやっとこさの入学。
その歳19歳。まだまだ人生の修正は可能だった。
ここまで書いてきて我ながらあっぱれの人生に、なぜか指が止まり視界がかすむ。
要所要所を掘り起こせばもっと書けるのはわかってる。
あるいは、ここから怒濤の勢いで30歳まで書き上げる事もできるかもしれない。
だけど、今日はこれまで。だって涙が出ちゃうんだもん。