幽霊退治
俺には分らない。過去の記憶もないのに、これからどうすればいいんだ。
もし、俺が人間だったら、何か分ったのかな。
by日記
「いや~久しぶり。和希君。」
廊下の奥の部屋から聞こえてくる。その部屋だけ何故か明るい。
「久しぶり?。誰さん。でも一昨日あったばかりじゃ。」
「それもそうかな~。」
俺はヴェイルを見上げた。
「誰だと思う。」
「さあな。もうすこし。話を聞こう。利用できるようなら利用する。」
俺は頷き話し声に集中する。
「で、誰さんは何をしてるんですか?」
「えっとね。ここに強い幽霊の気配を感じたから。ここの神様としてはそういう厄介な幽霊をほうっておけないしね。幽霊退治。幽霊退治。」
女っぽい声が聞こえるが男っぽくもある。どっちかわからない。
「幽霊って。」
ヴェイルは頷き。
「我々が探している。幽霊だろう。」
「じゃあどうする。」
「まかせろ。」
ヴェイルは言うと明るいドアに近づき、ノックもせずにドアを開けた。
「「誰?」」たぶん和希と男か女か分からない奴。
「我々は、この館の幽霊を倒しに来たのですが。」
ヴェイルの声が聞こえる。うまくいきそうだ。
「はぁ。」「手伝ってくれるのかい?」
「もちろんです。ナイン。」
呼ばれた俺は部屋に入る。
そこには男一人女一人。どっちか分からないの一人がいた。
「誰?」分からない奴が訊いてくる。
「俺はナインだ。」
「ふ~ん。人間?」
どっちか分からないのが訊いてくる。
人間。ではないから首を振る。
「そっか、そっちの人も人じゃないのか。」
ヴェイルは頷いた。
「私はヴェイルと言います。名前を聞いてもいいですかな?」
「私は、五十里真静っていいます。」
女が答える。
「俺は杉下和希だ、よろしくな。」
「よろしく。」
・・・・。どっちか分からないのは名乗らないな。
「お前は?」
黙ったままだ。
「ああ、この人?は誰さんだよ。」
「だれ?変な名前だな。」
「まあね。自覚はある。」
あるのか。
「幽霊は何処にいるんだ?」
誰は首を振りながら
「この館にいるんだけどな・・・・入り方が分かんないんだよね。」
「隠し部屋のようなものなのか?」
ヴェイルが訊く。
「うん。」
「なら、我々が探しましょう。」
と言うと俺の腕をつかんで廊下に出て行った。
俺は引きずられながら
「隠し部屋は何処にあるんだ?」
ヴェイルはポケットから何か取り出し
「魔精霊発見器だ。これで光と闇の場所が分かる。」
ヴェイルは画面を見つめながら
「こっちだ。」
と言った。
ほ~い。は~いそ~い。悪ふざけし過ぎた。
え~と、なんか、話しようやく進みそうだ。
最近日記の出番がないんでナインだけに、前書きに使わせていただこう。
そんなこんなで最近おしるこ缶を一日一本飲み始めました。
毎日の積み重ねが健康に繋がっている。
いや~俺、もしかしたら100歳まで生きられるかも