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エッセイ

朝起きたら、うわああああ

作者: あずみのわさび

 しいな ここみ様の『朝起きたら企画』参加作品です。

 朝起きたら、で思い出しました。中学生の頃の話です。


 実家はかなり田舎にあります。家の裏は山です。


 猫はもちろん室内飼いなどではなく、庭でも隣家でも山でも自由に歩き回っていました。およそ戸締りなどと言う概念がないような田舎&昔でしたし、母は致命的に開けた戸を閉めるということができない人だったので、猫の出入りを妨げるものは何もありませんでした。


 当時飼っていた猫は、我が家の猫ではなく、なぜか私の猫でした。なので、猫が困ったことをしでかすと、片付けるのは私の役目でした。猫も私に良く懐き、ネズミなどを狩って持って帰ってきたりしました。始末するのは、もちろん私の仕事です(泣)。


 裏が山だったので、雄の雉を持ち帰ってきたこともあります。これは多分、猟銃で撃ち落とされた物を、我が猫が回収してきたと思われます。生きてはいませんでしたが、ずしりと重く怖かったです。



 さて、タイトルに戻ります。


 朝の惨状に予想がついた方もいるかもしれません。


 秋のことです。

 朝起きたら、枕の横に得体の知れないモノがありました。薄茶色の握り拳くらいの大きさです。


 ? ?


 目を凝らして見たものは、なんと野兎の頭でした。頭部のみ!


 うわああああ(ただし声は出ない)


 脳内大騒ぎで固まりました。そこに猫がいたかどうかも覚えていません。どうやって片付けたかも記憶にありません。でも、私が片付けたのは確かです。私の猫なので、私しかやる人がいないのです。


 動かない兎の頭が枕元にある恐怖。目は開いていました。田舎で猫を飼っていた方、似たような経験はありますか?




 いつものようについでの話。


 うちで飼う猫はいつもキジトラ模様の猫でした。物心ついたころから、猫といえばキジトラでした。

 父も母も猫に興味がなく、けれど猫が死ぬと隣の家の人が、猫がいなくて寂しいでしょうとキジトラの子猫を連れてくるのです。断りもせず受け入れる我が家。なので家には常に猫がいました。


 猫に興味のない母は、猫を『ねこ』と呼び、猫になんの思い入れもない父は、猫を『ぶち』と呼んでいました。なのでうちの猫の名前はいつも『ぶち』でした。


 そんなわけで私は、キジトラ模様のことを『ぶち』というのだと思い込んでいました。本当は白黒の牛柄みたいのを『ぶち』というのだと発見した時は、たいそう驚きました。


 それから我が家の猫は、柄によって『ミケ』とか『ぶち』とか、正しい柄名で呼ばれるようになりました。柄名以外の名前って、そういえば一度もつけたことがなかったかもしれません。


 ちなみに野兎の頭を捧げてくれたのはミケでした。

 いや、シロだったかも。



読んでいただいて、ありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
うちで飼ってた猫達がスズメやネズミを狩って、よく玄関や階段下に放置してギャー!となったのを思い出しました… あとデカいイモムシ(アゲハ系)を狩ってきたのをわたしの靴の中に入れていて、気付かず(以下自粛…
友人の猫が雀を狩りすぎて周辺一帯からいなくなった話を思い出しました。こちらも兎なども狩ったりしていたそうです。 ちなみにその猫の子供猫は海産物が好物で、缶に入れていても開けちゃうとか。
うちの猫は親子でハンターでした。田舎なので外にも出入り自由。 転生のハンターの美三毛猫が、一人息子の白黒猫に小さい頃からハンティング教育してました。(半殺しのネズミキャッチボールとか) ある日廊下で…
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