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エピローグ

こんにちは、こんばんは、おはようございます

お越しいただきありがとうございます。


最終話、よろしくお願いいたします!

 屋敷に帰ってからは、マーリーに色々と小言を並べられた。


「お嬢様! バルザック様と仲良く帰宅されたそうですね。今夜は泊まってくるような勢いで出かけられたはずですのに」

「あははっ。そのつもりだったんだけど、お兄様に計画がバレていたみたいなの。それで結局ガイル様には会えなかったんだよね」

「まぁやっぱりですのね。あれほどお止めになったほうがいいと言いましたのに。どこが大丈夫だったのかしらね」


 マーリーは呆れたような口調で鼻から深く息を吐く。腰に手を回し頬を風船のように膨らませながら。バルザックがアイリスを好きだという予感はあったのだという。それでもマーリーはアイリスのしたいようにするべきだと思って、決定的なことは言わなかったのだ。非常に耳が痛い話である。


「そうよね。でもおかげで全て思い出すことが出来たの」

「思い出すとはどういうことですの」


 そこでアイリスは今までの出来事を説明する。


「ということは、お二人の時間が巻き戻ったということなんですね」

「えぇまさか物語だと思っていた話が、お兄様と私の経験したことだったとは思わなかったわよ。しかもガイル様とお兄様がつながっていたみたいなの。せっかくお兄様を好きにならないように努力していたのに、何だか一人でバカみたいだわ」


 アイリスの口から深いため息が漏れる。


「もしかしてお嬢様はバルザック様がお好きだということでしょうか」


 改めて言われると、何だかこそばゆい気持ちになる。徐々に頬が熱を帯びてくるのを感じる。


「そうなるわね。言ってしまえば前前世からよ。そう考えるとガイル様に相当迷惑をかけてしまったわね。今度お詫びでもしないといけないわね」


 認めてしまえば、目の前に美しい景色が見える。星たちがダンスを踊っているかのような……。


(ガイル様が好きそうな菓子折りでも持って行こうかしら)


 アイリスはガイルに直接謝るつもりでいた。しかしバルザックに「会う必要はない」と咎められ、パーティー以降会えていない。それでも気にせずにはいられない。元はといえばアイリスが蒔いた種なのだから。ミリアンとは交流を続けられたので、何とか会えないかと試みた。しかし成功した試しはない。GPSか何かをつけられているかのように。そのうえミリアンとの交流も最初こそ許されなかった。両親が何とか説得して今では仲の良い友人関係を続けられている。


 ガイルを利用しようとした事実は消えない。だからせめて、幸せになれるように願っている。

 そして思いっきり息を吸う。爽やかな青緑の香りが鼻腔をかすめる。


「あ~ぁ。捕まっちゃったな」


 そこへ颯爽と登場したのはバルザック。


「どうしたんだいイリィ」

「うんんなんでもないの。ただ幸せだなぁって」

「そうかい。僕も幸せだよ。だからもうどこにも逝かせないよ」


 アイリスの頭に何かが直接語りかけてくる。『この宝石を持って生まれた者は愛されてこそ幸せになれるのです』これは宝石に宿る何者かの祝福の声だ。この先二人には約束された幸せが待っている――。

最後までお読みいただきありがとうございました。

これにて完結になります。実は「どこにも逝かせないよ」というセリフですが、当初は「行かせないよ」でした。投稿直前で変えました。アイリスはバルザックにとっての逆行前の世界で死んでいるので、二度と死なせないという執着心を表したいなと思ったからです。思った以上に不穏な感じになってしまいました(焦)一度は〇〇系を書いてみたいという形で出来たので、今後書くかは分かりません。

そして書いていて思ったのが、サブキャラを主人公にして書くのもありだなと。そうです! 書いてみたくなるのです。だから多くの作品で「スピンオフ」などが書かれているんだなと思いました。これは書く側にならないと分からない話でした。


これからも自由気ままに? 書いていくつもりです。私は、独特の世界観を持ってると言われたことがあるので、突拍子のないものが出来るかもしれません。そしてこの作品と同時進行的に書いていたものがあるので、そのうち投稿すると思います。いつになることやら……。色々と脱線はするかもなので、次回投稿がその作品になるとは限りませんが。

それではまた別の作品でお会い出来れば嬉しです!

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