閑話(2)
2度目の閑話となりました。
この小説がとこまで行っても、主人公の土台にはアンフルというゲームがあります。
なので、アンフルの説明をしようと思います。
と、書き出したのはいいんですが、わかりにくいかも?
頭の中ではまとめていたんですけど、書き出すと複雑ですね。
申し訳ありません。
(閑話の意味は、無駄話、ですから。気楽に読んでください)
Unfulfilled wish。略称アンフル。
2079年、フルダイブ型VRMMOアンフルが発売され現在まで5年間ゲームランキングトップを維持し続けている。
世界観は王道である中世ファンタジー。
奇抜さは売りにしていない。
現実を超えた自由度が人を惹きつけた。
プレイヤーは皆、種族と職業を決めてゲームを開始する。
通常、種族の変更はできないが職業に制限はない。2次職業・3次職業、融合職、自身で新たに見つけることや創ることも出来る。
レベルは上限を120としていて、実は上位10%のプレイヤーしか到達していない。
つい最近に行われた大型アップデートでレベル上限(それまでは110レベルが上限)が解禁されたばかりだからだ。
上位の人間は、アンフルに懸ける時間もしくは金が一般人とは大きく違う者が多いようだ。
NPCは、プレイヤーと同様に120レベルが上限だ。元々この世界に生きているNPCもいればプレイヤーが作ったNPCもいる。
プレイヤーがNPCをつくるには<魂器人形>というアイテムが必要であり、そこからさらに様々なアイテムや素材をその器に入れていくことでNPCを作る。
魂器人形には下位・中位・上位があり、それぞれ60レベル・90レベル・120レベルを上限としたNPCを作ることが出来る(もちろん大型アップデート時にレベル調整済みである)。
どこかに配置することも戦闘に参加させることも出来る。のめり込んでしまう者が多くいるコンテンツの1つだ。
ここで1つ忘れてはいけないことがある。それは、もう一人自分と言われるプレイヤーでも、120レベルに到達している者は10%しかいないということだ。120レベルのNPCを個人で作れる人間がいたら、控えめに言って、狂っている。
ここまで来るとある程度予想できるだろう。
モンスターのレベル上限も120である。アンフルでは、生物という括りに入るものは120レベルなのだ。
だが、同じ強さというわけではない。人間種族が120レベルまで鍛えても、最強種族の竜種120レベルに勝てないことは明白だ。このようにモンスターの種族には種族内で能力値があり、判明するレベルからの実際の強さや脅威度の判定が難しい。
ちなみに召喚されるモンスター等は生物の限りではない。アイテムという括りらしい。
アイテムのレベル上限は99レベル固定である。基本は同名アイテムであればレベルも同じで、レベルアップという概念はない。アイテム内のステータスを上昇したりスキルの後付けは可能だが、それによってレベルアップすることはない。
アイテムの制作は全プレイヤーが可能だが、「回復術士が最強の大剣を作る」ということはまずありえない。制作によって強さを求めるなら、それが出来る職業に就く必要がある。職人系の職業も当然、把握できないほど存在する。武器、装飾品、防具様々な装備に特化した職があり、一人で最強を目指すことは難しいだろう。
アイテムの中には、枠から外れた頂上のアイテムがある。それが100レベルだ。
その強さを簡単に言い表すとしたら、こうだ。
100レベルで武器や防具を揃えたプレイヤーがいたなら神様だって殴れるだろう。
ここで一呼吸入れる。という風に意図して閑話を入れています。
まとめて読みたい方は、最後に閑話をお読みください。