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双子の結衣と麻衣

海ガメのスープ

作者: 星野☆明美

結衣と麻衣は双子の姉妹。

今日は珍しく買い出しに行って、料理を作っている。

「お昼はしょうが焼き〜。しょうが焼きのタレでさっとできちゃう」

「夕食は鶏肉とじゃがいものカレー粉あえ。昨日給食で出たから味見済み。作り方はGoogleのクックパッドをみて」

お母さんは親戚宅にお呼ばれで夕方まで帰ってこない。今日はそんな土曜日。

しょうが焼きおいしー

ご飯を二杯。

がつがつ食べる2人。

昼寝はほかほか布団。

夕方まで寝ちゃった。

「ねえ、鶏肉とじゃがいものやつどうやって作るんだっけ?」

「んー?お湯沸かしてダシ入れて醤油と砂糖」

「そう?」

グツグツぐつぐつ。

ピーラーでじゃがいも剥いて、四つ切り。それを3個。

鶏肉をぶつ切り。

材料と調味料をいっぺんに鍋に入れて蓋してあとは煮る。

「私、ご飯炊いとく」

「んじゃ私はお茶淹れよう」

そこへ、母親が帰宅。

「ただいまー」

「おかえり」

「なんかいい匂い。料理してるの?!」

驚愕の母親。

「んーとね、海ガメのスープ作ってるの」

「なにい?」

なんかの本を読んだな?しかも寝ぼけているし。

母親はカレー粉の缶をみて、未開封のそれの理由を問うた。

「これ!400円もしたのよ!」

「そうじゃなくて、なんで買ったのに使ってないの?」

「お小遣いもっと値上げしてぇー」

「……柿もらってきたよ」

「わーい、海ガメとカキのスープだ!」

「ちょっと待ちなさい。何を作るつもり!?」

不安とは裏腹に、食べられるものができて食卓に並んだ。

「ま、いいか」

母親は席について、双子がついでくれる料理を堪能した。

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― 新着の感想 ―
[一言] 海ガメのスープってあれよね? 海上で遭難して「海ガメのスープ」として出されたものを食べ、後にレストランであのときの味を食べたいと「海ガメのスープ」を頼んだら、味が違った。すなわち、それは人肉…
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