おばあちゃんのゆめ
おばあちゃんは絵本作家になりたいんだって。
ぼくが小さい頃からいっぱいお話を書いて読み聞かせしてくれてたんだよ。
寝る前に必ずおばあちゃんが作ったお話を読んでくれるの。
「どう? おもしろい?」
おばあちゃんが聞いてくるから、
「うん、おもしろいよ」
って、ぼくは返事をするんだ。
そしたら、
「よかった~」
って、おばあちゃんがにこにこうれしそうに笑うんだよね。
いつの間にか、おばあちゃんは自分の作ったお話を保育園で読み聞かせするようになったんだ。
ぼくが行ってた保育園にも来てくれたよ。
みんなが、
「はるくんのおばあちゃんだ!」
って、わいわいさわぐから、ちょっぴり照れくさかったけどうれしかったなぁ。
いつか、おばあちゃんのゆめが叶うといいなぁ〜って、ぼくは願ってるんだ。
おばあちゃんの絵本を本屋さんでみつける日がくるといいなぁ。
おばあちゃん、応援してるよ!