第26話 負けられない戦い
「まったく、子供のような人達ですね」
「お前も参加していたじゃねえか!」
怒涛の枕投げが終りなんとかトランプを始められる状態になったころには既に全員疲弊していた。
「でも修学旅行みたいで私楽しいです」
「ネネさんは大変よく出来た人です。それに比べてあなた達は・・・ユウさんも女の子に全力で枕をなげるなんてあり得ませんよ!」
「そーだそーだ!」
「てめえ調子乗りやがって・・・!」
散々言われたユウはもう一人男子が欲しいと切実に思った。
「大体ハルカからやってきたんじゃねえか!」
「普通の男ならやり返すようなみみっちい器じゃありませんーもしかして好きな子に意地悪しちゃうタイプなんじゃない?」
「言わせておけばこいつ・・・!お前こそツンデレってやつなんじゃねーのか?ツンデレはメインヒロインにまけるって相場は決まってんだよバーカ!」
「はあ!?自惚れもいいとこだわ!!お笑い草ね!悪口の語彙はバカしかないなんて本当に脳内小学生なんじゃないの!?」
「そこまでです!!!」
「こいつが悪い!」
「こいつが悪い!」
「ではトランプで勝敗を決めます。負けた人はジュースおごりです」
「お前も脳内小学生なんじゃねえのか・・・」
「ふん!そんな生易しいものじゃ戦争と言えないわね」
「合宿のトランプにしては規模が大きすぎませんか・・・?」
ネネの声はさらりと無視される。
「勝った人が負けた人の言う事を一つなんでも聞く!これでどうかしら!」
「!!」
ハルカの提案に一瞬で場の空気が変わる。
(おもしれえ・・・散々言われたからには絶対に勝ってこいつに足でも舐めさせてやらあ・・・)
(なんでも一つ・・・寝る前にユウくんに一緒にお散歩してもらおうかな・・・)
(なんでも・・・何にしましょうか・・・)
(絶対ユウに勝って一か月間下僕になりなさい・・・これで決定ね)
「いいだろう・・・競技はなんだ」
「当初の予定通りババ抜きにします」
「その当初の予定は聞いてないしお前ババ抜きしか知らねえだろ」
「では配ります」
「話きけよ」
こうして人魔戦争の火蓋は切って落とされた。




