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悪魔のラブコメ  作者: 遊矢
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第23話 混浴

あっという間に一日が終り人間研究部は合宿所へと戻る。

夕食はバーベキューかと思いきや食材に限りがあるので後日行うこととし、初日はレトルトカレーというお粗末な結果になった。

「これじゃあ一人暮らしだった頃と変わんねじゃねえか・・・」

「ユウさんは一人暮らしをしていたのですか?高校生で?」

「あ、まあお試しというか・・・今はお、親のところに戻ってる」

女子に囲まれて同棲しているなどとマコに知られたら悪魔のごとく暴れだしそうなので適当にごまかしておいた。


「さて、飯のあとは風呂だな・・・」

合宿所では男女混合の部活もあるためしっかりと男湯と女湯が分かれている。

「くれぐれも覗きはしないでください」

「そんな命知らずじゃねえよ・・・」

「ユウちょっと来なさい」

ハルカに呼び出されたのついていく。



「なんだよ」

「魔術使って覗いたりしたら明日の朝日は拝めないと思いなさい」

「なんだそんなことか・・・」

「そんなことかって何よ!」

「お前俺のペンションに住みついてるんだからこんなことで乙女チックだすなっての・・・用がそれだけならもう風呂行くからな」

ユウはめんどくさそうに浴室へ向かって歩き出す。

「それだけじゃないって!!」

強引に腕を掴まれ物陰に引っ張られる。

「血よ!今日一回も吸ってない!」

「そういやあそうだったな・・・会長がずっと近くにいたからな」

そういって首元を出し、ハルカは腕を回して吸血する。

「一つ気になってたんだけど、お前十分負力保持してるだろ?なんで吸血の必要があるんだよ」

「ちゅる・・・うるさい」

「なんで怒られなきゃいけねんだ」

「本能的に吸わないとなんか落ち着かないの!」

「おい吸いながらしゃべんなくすぐったっっ!!」

急に吸血の速度が速くなったのでユウは声を殺して耐える。

「ん・・・はぁ、もう行ってよし」

「お前なあ・・・全く」

ユウは改めて浴室へと向かいだす。

「・・・・なんか嫌だなあ」

偶然吸血現場を目撃してしまったネネは嫉妬心からかついそう呟いた。




「あー疲れたあ」

一人で入るには広い浴室でユウは部活の疲れを癒す。

「マコの目的は今もって見えねえけど単純に部活を楽しみたいだけなのかもな」

生徒会長であるマコは当然学校の裏方仕事をしているだろうから一般生徒と比べて放課後も残っているのかもしれない。

部活にも入っていなさそうだったのでユウが求めているような学校生活を送りたかっただけなのだろうか。

「そうだとしたら素直じゃねえなあ」

「え!?」

すると突然扉が開く。

「バカな・・・ここに男は俺しかいないはず・・・」

「ちょっと・・・なんでアンタがいんのよ・・・!!」

声の主はハルカだった。怒りと羞恥でわなわなと震えている。

「ちょっと待て!プレート見ろよ!!!男湯って書いてあっただろうが!」

「はあ!?アンタこそプレート見なさいよ!女湯ってあったでしょうがあ!!」

そう言うと負力を解放し悪魔型に変異する。

「お前ここでやんのかよ!」

冗談でなく死にそうなのでユウも負力を解放し悪魔型になる。

(どう切り抜ける!今まで戦略でなんとか切り抜けてきたじゃねえか!その経験から最適な抜け道を導き出せ!)

「ってそんな経験あるわけねえ!!」

「一人で悶えてるとこ悪いけど覚悟しなさい!!」

(やべえぞ・・・けど女の全裸を見て死ぬのも悪くないんじゃねえか・・・?ハルカは中身はともかく外見は十分美人だし・・・今までずっと

戦場にいたんだ。この状況が有終の美ならわが生涯一片の悔いなし・・・)

「って死ね俺!!!」

自分の顔面を強かに殴りつける。

「誰か先に入ってますか?」

「まじかよ・・・!」

間違いなくマコの声だ。

「マコにまで入られたら間違いなく7軍壊滅だ!」

「壊滅してるじゃない」

自分のあられもない姿を見られたハルカだが思わず突っ込む。

「マコにバレるのは本気でやべえぞ!!封印!」

ユウは聖力に切り替えると入口扉を封印魔術で封鎖する。

「あら、ちょっと固い・・・よいしょ」

力を少し入れるとあっさり扉が開いてしまう。

「ああああハルカに吸われて聖力エネルギーが足りねえ!」

「ちょっこの声・・・・!あなたここまでの最低男だとは!!!・・・な・・・な何ですか二人してその姿は・・・」

ユウとハルカが一緒に入っている上に二人の悪魔形態まで見られてしまった。

「さすがにこれはマズイわよ!アンタなんとか切り抜けなさいよ!!!」

・・・ユウの学校生活はこんなことで終ってしまうのか・・・

「だあああああ洗脳魔法!!!」

負力を全開にしたユウの目が光る。するとマコはその場に力なく崩れ落ちた。

「危なかった・・・」

ハルカは安堵の溜息をつく。

「高度魔術の洗脳魔法は苦手だったが効いてくれてよかったぜ・・・だけど変じゃねえか?」

「なにが?」

「なんで幻覚魔術は効かなかったのに俺程度が使う洗脳魔法が効くんだ・・・?」

幻覚魔術は難易度が中程度の魔術なので軍幹部の悪魔達には簡単に扱える。だが相手を完全にコントロール出来てしまう洗脳魔術はかなり高難易度である。

洗脳魔法をいとも簡単に使いこなしていたのはスウくらいだった。

「てかアンタ一秒でも早く消えないと体ごと消し飛ばすわよ」

「ああ悪い!!マコの事頼んだぞ!」

そういうと一瞬で転移する。

「脱衣所までの距離でわざわざ転移するのね」

少し顔を赤らめたハルカは湯舟に浸かる。




「って脱衣所の下着みたら消し炭にするから!!!!」

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