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コント「アナザー・ヴァーチャル・ストーリー」

作者: ブーブク

登場人物

お客(山田):主人公。眼鏡をかけている。夢の中ではイケメンのスパイ

店員:望む夢を見せてくれる店の店員

彼女:夢の中の恋人で仕事仲間

仲間:夢の中の仕事仲間

敵のボス:夢の中の企業のボス

敵A:ボスの手下、眼鏡の男

ナレーション:未来の世界では、コンピューター操作により、自分でカスタマイズした夢を見る娯楽が流行っていた


店員:いらっしゃいませ。お客様。今日はどんな夢をお望みですか


山田:また冒険コースを頼むよ


店員:わかりました。では どんな夢にするか細かく決めましょう。まず主人公のあなたは?


山田:前と同じイケメンで頼む。ま、現実はガリ勉君って言われてたけど。ガリ勉した割に勉強できなかったなー。T大学も落ちたし。ははは


店員:仲間と恋人のタイプはどうします?


山田:仲間は…そうだな。俺のためには犠牲をいとわない熱い奴で、俺ほどイケメンではない。恋人は優しくてエロ


店員:わかりました。冒険の内容はどういたしますか。すでにジャングル編、海底編はお楽しみになったようですが


山田:今回は街の話がいいかな


店員:では、スパイ編にいたしますか。あなたがスパイになって軍事企業に潜入し、機密を盗み出す物語です。敵のボスはどんなのにしますか


山田:ああ、うちの部長にしよう。顔はこんなのだ(写真を見せる)


店員:わかりました。極悪にします。この薬を飲んでください。3分で夢の世界に行けます。では冒険を楽しんで来てください。もし、ストーリーで気に入らないことがありましたら、ケータイで現実世界に連絡してください。こちらで調整しますので


山田:ああ…楽しみだ



【夢の世界】

彼女:さあ、機密文書を盗んだわ。あとはここから脱出するだけよ。山田


仲間:行こう。山田


山田:そうだな

心の声:(楽しいな~。こんな彼女と仲間とともに冒険を繰り広げられるなんて~)


敵のボス:そこまでだ!動くな

ボスの周りには他に4人の部下が立っている


仲間:しまった!ばれたぞ!


眼鏡をかけた敵A(腕組みしながら):実はお前たちが怪しいと思って監視していたのさ


心の声:(ん?あの腕組みしてる奴、何か現実の俺に似てるな…)


敵のボス:クニハル、やれ!


敵A:(銃を抜く)へい


山田の心の声:(ええ!?俺と同じ名前かよ!)


仲間:お前、裏切ったな!仲間じゃなかったのか


敵A:フフフ。3年前、俺はどこも就職できなかった。そんなクズの俺をボスが拾ってくれたのさ。だから俺が忠誠を誓うのはボスだけだ!


心の声:(俺と全く同じじゃん!俺も就職活動うまくいかなかったんだよ!)


敵A:くたばれ!


彼女:山田!戦うのよ!(銃を抜いて敵Aを狙う)


山田:や、や、やめろぉー!!(彼女の前に立ちふさがる)


機械の声のナレーション:銃撃戦です。5分以内に敵を倒してください


山田に彼女と敵Aとボスの弾が当たり続ける

機械の声:3ダメージです。2ダメージです。2ダメージです。3ダメージです。2ダメージです…

山田:ぐああああ!


彼女、他の部下を攻撃し始める


山田、背中に敵Aの弾丸をくらい続ける


仲間:山田!ボスは逃げたぞ!


彼女:山田!3人は倒したからあと一人よ!頑張りましょう!


仲間と彼女。敵Aの方へ向き直って弾丸を浴びせ、敵Aも応戦するが、間に立ち続ける山田に全弾命中


敵A:くたばれ!


機械の声:3ダメージです。3ダメージです。2ダメージです。3ダメージです…


山田:ぐああああ!こいつは俺が守る!


機械の声:体力ポイントがあと4ポイントになりました。そろそろゲームオーバーになります


山田、銃を抜いて仲間と彼女を撃つ

仲間と彼女、倒れる

山田、物陰に隠れ、ポケットからケータイを取り出す


店員:はい。もしもし。どうしましたか


山田:(泣きながら)ストーリーを変更してくれ。頼む…


店員:どのように変更しますか


敵A:くたばれ!


山田:今戦っているキャラクターを出世させるストーリーがいい


店員:え!?そんなスト―リーありませんよ!あれ、ただのザコキャラで――


山田:――ザコって言うなぁ!あいつはやればできる奴なんだぁー!今も頑張ってるんだよー!


店員:そんなこと言われましても…


敵A:くたばれ!


山田:とにかくそうしてくれ!今から俺が教育係になってあいつを出世させる話に変えてくれ!


店員:全然話違うじゃないですか。


山田:もう冒険なんてしたくない!あいつがいい思いをしてくれれば俺は満足なんだ!


店員:わ、わかりました。何とか別のキャラのプログラムを組み込んで変更してみます


山田:頼む!


店員:(しばらくして)あ、無理ですね。このキャラ、ただの戦闘キャラでプログラムの中身がなさ過ぎます。今から変更するとなると1時間は…


山田:中身がなさ過ぎるって言うなー!失礼だぞ!


敵A:くたばれ!


山田:(ケータイを切り、敵Aに近づき)おい、やめろ!俺がわかるか、お前の気持ちはよくわかる!だがこんなことをやっちゃあいかん!お前はこれから別の会社に就職して、いいボスに仕えて…

                     

敵A:くたばれ!


機械の声:2ダメージです、2ダメージです。ゲームオーバーになりました。ですが課金すればまたこの世界に戻ることができます


【現実の世界】

山田:(寝た状態で)ああ!また戻るよ、何度でも!俺のために    完                     

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