妖々夢6面=Another 料理人の足掻き
妖夢を咲夜が。矠を魔理沙が抑えている内に、霊夢と刃は白玉楼へたどり着いた。
「黒幕っ!さっさと出てきなさいっ!」
「いや霊夢お前。そう簡単に黒幕が姿現す訳無ェだろ。」
霊夢にツッコミを入れる刃。
と、急に石礫が飛んで来る。
「危ねェな、オイ。」
「これくらい平気よ。」
危なげなく躱す刃と、そもそも飛んで来る前に身体の位置をズラす霊夢。
「やっぱ無理ですって矠さん!あっしにゃ博麗の巫女は止められやせんって・・・。」
柱の影から聞こえたその声。
その声の主の喉元に、霊夢はお祓い棒を背後から突き付ける。
「ヒェッ!?」
「ホラ、黒幕が何処に居るのかキリキリ吐きなさい!」
悲鳴を上げる調料を尋問にかける霊夢。
刃は素知らぬフリをしている。
「そそそ、それだけは出来やせん。そ、それに桜を咲かせるぐらい、させてくれても良いじゃありやせんか!」
「アンタねぇ。その桜を咲かせる為に幻想郷のここ以外ずっと冬にするつもり?そんなの博麗の巫女として許せないわよ。」
と、調料はそこで目を何度も瞬かせる。
「へ?まさか『春度』って他所から取ると春が来なくなるんですかい?」
「そうに決まってるでしょ。アンタ知らずに集めてたの?」
「いや、あっしは桜が咲けばありがたいな、と。それにあっしは集めてなど・・・」
頰を掻きながらそう言う調料。
呆れた様子の霊夢が溜息をつく。
刃は庭の枯れ木を、じっと見つめている。
そして、霊夢の背後で、障子が開いた。




