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嵐の様に

すまんの

復帰したぞい☆


次回より妖々夢と言ったが

これの次回に変更じゃ

あいすまぬな

味噌の良い香りで、目を覚ます。

体を起こし、見ればエプロン姿のアリスがキッチンで料理をしている。

ジークは立ち上がり、何か手伝おうと腕まくりをしながら隣に立った。


「おはようございマス、アリスさん。何か手伝いマショウカ?」

「おはよう、ジーク。その人参切って貰える?」

「お安い御用デス!」


トントンと野菜を切る音が響く。

外では小鳥が鳴いている。


「ねえ、ジーク。」

「何デス?」


トントン、コトコト。

互いに手を止めぬまま会話する。


「・・・いい加減にソファで寝るのはやめて頂戴?」

「い、イエ、ベッドを買って貰うのも恐れ多いデスし・・・」

「(大したことじゃないのに。でもこのまま勧めても断られるだけよね・・・。)」


申し訳なさそうに言うジークを横目で見ながら、アリスはぼんやりと考える。

そしてふと思いついたまま、言ってみた。


「・・・じゃあ私()ベッドで寝る?」

「イ、イエ、そんなッ!わ、わかりマシタ!新しいベッドを買って下サイ・・・。」

「そう。じゃあ・・・?」


アリスが何か言いかけた所で、玄関の扉が丁寧に叩かれる。

二人は顔を見合わせる。


「誰でショウ?」

「さあ?ごめんジーク、出てくれる?」

「分かりマシタ。」


扉を開いたジークが見たのは燃える様な髪の、馬鹿でかい鞄を背負った男。

行商人、サンであった。


「失礼ながら、ここの上空を通りかかったらベッドが入り用だと聞こえたんで、こうして訪問させて頂いたっす。今丁度スパイドの繭で編んだ布団もセットで、ベッドを売ってるんすよねえ。今ならお得っすよ。買わないっすか?」


一気に捲し立てるサンにジークが目を白黒させていると、アリスがお玉を持ったまま玄関まで来た。かと思えば、スタスタとサンに近寄り目を凝らす。

対してサンは慌てた様子でアリスに背を向けた。


「いっ〈隠蔽〉!っす。」

「・・・貴方、何者?」


訳も分からず、と言った様子のジークを差し置き、アリスがサンを睨みつける。

笑顔と共にアリスに向き直ったサンは何か問題でも?と片眉を上げて見せた。


「・・・・・ハァ、良いわ。買うから敵対しないで頂戴?」

「いえいえ敵対だなんてそんな馬鹿な事!お客様は神様っすよ。あ、でも神は神でも悪質クレーマーみたいな邪神は遠慮無く祓わせて貰うっすけどね。」


そこまで言ったサンはジークの方を見る。

眉を顰め、首を傾げながら一言。


「能力があるのに使った事が無いなんて変な奴っすね。」

「ha?」「え?」


二人の様子に今度はサンが驚く。

そのまま思案したサンは笑顔でこう言った。


「じゃ、能力名だけ教えとくっすかね。ジーク・クロード。君の能力は『魔法剣を使う程度の能力』っす。主人公っぽい能力っすねえ。あ、ジーク君の家系が先祖代々集めてた剣、ここにあるっすよね?それ使えば良いんじゃないっすかね。ついでに剣もどうっすか?銘は「震虎」。でも名前負けしてるボロい剣だしタダでいいっすよ。」


話について行けない2人を放って話を進めるサン。

ズカズカとアリス宅にさらに押し入り、メジャーで寸法を測り出す。更には2人がようやく口を挟もうとした途端にまた喋り出す。


「このベッドは下取りさせて貰うっすよ。何か良くないを感じるっすから。あ、キングサイズで1個、確かにお届けしたっす。で、これが震虎。練習用にでも使い込んでくれると嬉しいっすね。ほんじゃまた、万屋(よろずや)龍の気まぐれをご贔屓に!」


あっという間にベッドを片付け、キングサイズのベッドを設置、ジークに古鉄の剣を握らせて去ったサン。二人は考えることをやめた。


「ええっと・・・魔法剣、ね。ジーク、こっち来て。教えてあげるわ。」

「ア、ハイ。よろしくデス。」


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