商人サン
もうすでに十話ぐらい下書きはあるんだけど納得いかない
とりまこの一話はとーこー
人里の商店街を、サンは歩いていた。
暫らく行くと、人通りが急に少なくなる。
「ん?裏道に入った・・・っすか?」
サンが疑問を口にした途端、前方から妖怪が歩いて来る。
「みんな美味しそうなのかー。」
キラキラとした目でそんな事を言いながら辺りの人を眺めながら歩いて来るルーミア。
人が逃げるのも当たり前だろう。
と、サンが右手を上げ、挨拶する。
「どうもっす、ルーミア。」
「おーこんにちわー、サン。」
挨拶を交わす二人に人々がざわめく。
しかし、サンは構わず鞄から―――どうなっているのだろうか―――生肉を取り出す。
「草原ドラゴンの肉っす。無料で良いっすよ。」
「いいの!?やったのかー!!」
美味しそうに肉を頬張るルーミア。
サンはそれを見てニコニコしている。
辺りの人々が戦慄していると、サンが茣蓙を広げ、商品と値札を並べ始める。
「ここでしょーばいするの?」
「そうっすよ。では、失礼して。」
手を止め、首を傾げているルーミアに返答したサンは息を深く吸った。
「寄ってらっしゃい見てらっしゃい!万屋『龍の気まぐれ』ここに臨時開店っすよ!!売ってるっすよ売ってるっすよ、金品珍品日用品!!百貨店にも引けをとらぬ、千、万超える『万』屋、開店!!商品は何処にでもあるものから奇跡の様な物まで!!飲めばたちまち傷が治る霊薬に!砥がなくても切れる包丁や!異界の食材に外界の便利グッズ!!おっと、勿論慧音先生に許可を貰った物のみ売ってるっすよ!!さぁ買った買った、そこの兄さんそこの母さん!安いよ安いよ今日この一時限りの品々、此処でしか今しか買えないっすよ!!」
その声に、戸惑っていた人々が少しずつ集まり出す。集まって来た者の中には店を持たない商人もおり、彼等もそれぞれ独自の商品を売り、宣伝する。
やがてその周辺はまるで商店街の様になった。
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