大宴会
誰か 時間を 俺にくれ
連投のさんこめ
そして、時は来た。
博麗神社の境内で、祀られる神をも恐れぬ者共が躍り狂い、酒を呑み、叫び回る。
幹事たる魔法使いは酔い潰れ、紅白の巫女は憤慨する。喧嘩を始める馬鹿もいれば、それを煽る小さな鬼がいる。更に吸血鬼は優雅にワインを嗜み、黒服の悪魔はただ一種類の料理をひたすら貪る。
神社の台所では、ヤンキー、若君、メイドに執事。四人の猛者が各々自前の料理道具を振るう。
これぞ、幻想郷の宴会である。
どこから来たとも知れぬ妖怪達が、歌って騒いで呑みまくる。
と、そこに猛者達の料理が運ばれて来る。
どれもまた、他に引けを取らぬ出来栄え。
家庭的な肉じゃがと金平牛蒡。
健康志向の世界の料理。
小皿の洒落た料理。
大皿に盛られたジャンクフード。
肉じゃがを食べた巫女がうまいと叫べばジャンクフードをつまんだ妖怪が仲間を呼び寄せる。後ろで小皿を優雅に嗜む吸血鬼が居れば、見た事も無い異国の料理を頬張る妖怪の子供も居る。
宴も酣。
皆が皆、舞って浮かれて大騒ぎ。
そしてそこに、小柄な鬼が、樽を三つ縦に積み、重さを物ともせずにやって来た。
集まる注目。
鬼は、叫んだ。
「他ならぬ萃香の頼みだ。酒を持って来た。者共!派手に呑め!俺の傑作を讃えろ!!」
おおー!!、と広がる鬨の声。
妖怪達はその鬼を囃し立て、また最初から居たもう一人の鬼をも囃し立てる。
佳境にて追加された、特上の酒。
一口最初に呑んだ者がうまいと叫べば、我も我もと皆が飲む。余りにも美味く、旨い。
押し合いへし合い殴り合い、酒の争奪戦が始まる。
二人は誰からか渡された杯で、他の妖怪に引けを取らず、麦酒を葡萄酒を日本酒を、のむ、飲む、呑む。
顔を見合わせニッと笑う二人。
そして、また別の場所で喧嘩が始まる。




