巫女と補佐
クソネミ
されどDr.Pepperのカフェインで眠れず
連投のにこめ
人里の屋敷から博麗神社に書物の複製を持ち帰った霊夢と刃は、炬燵を押し入れから引っ張り出し、のんびりとしていた。
「おォ、寒ぃ・・・鮪の旬っつったら冬だもんな・・・。」
そう言いつつ、『妖怪図鑑 巻の参』と書かれた巻物を手に取る刃。
それをチラリと見た霊夢は立ち上がり、障子を開けた。
「霊夢?どうした?」
疑問を口にする刃。
霊夢は振り向かずに縁側の方へ歩いて行き、神社の庭で足を止めた。
「アンタ、読書は苦手なんでしょ?じゃ、苦手な事をアンタに強いてる私も苦手な修行をしようと思っただけ。夢想封印!」
言うが早いか、虹色の弾幕が飛び回る。
しかし着弾する前に霊夢自身がそれを消してしまった。
「・・・発動を速くする事は出来たけど、どうも納得いかないのよね。」
一人で呟く霊夢。
すると、刃が霊夢に声を掛ける。
「おい、霊夢!スキマから贈り物だ!」
投げ渡される巻物。
『夢想封印・派生技』と銘打ってある。
それを乱暴に広げる霊夢。
「なるほど・・・そういう・・・そう・・・わかったわ。ありがと、刃!」
「お、おう。」
礼を言われ、頬を染める刃を他所に、霊夢は再び霊力を集めだす。
「夢想封印・集!!」
ばら撒いたお札が空中で一度動きを止め、ある一点に向け再び動きだす。
勿論、霊夢自身からも弾幕が発射されている。
「・・・コツは掴めたわ。」
そう言って振り返った霊夢は少し口を開け、ぼーっとこちらを眺めていた刃と目が合った。
そのまま暫し、見つめ合う。
「あー、き、綺麗だったぜ?見惚れた。」
「あ、ありがと・・・?」
柄にも無い事を言ってしまった刃と、思いがけず褒め言葉を貰った霊夢。
二人は互いに赤面し、挙動不審になる。
気不味い雰囲気は漂っていたが、霊夢は愛想笑いをしながら炬燵の、刃の反対側に潜り込み、刃は頰を掻きながらそれまで読んでいた書物に目を落とした。




