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巫女補佐、勉強す

ほいどーぞ最新話ァ

(投稿時点)


新キャラ登場ッ!!

霊夢と刃がサンの店で買い物をした、その翌日。

霊夢は卓袱台ちゃぶだいで刃が焼いた薩摩芋さつまいもを食べていたのだが、唐突に立ち上がり、刃にこう言った。


「刃!人里へ行くわよ。ついて来なさい。」

「はァ?わかった。」


訝しむ様子の刃。

しかし霊夢は構わず飛び立つ。

刃は仕方無く、先行する霊夢について行った。



そして、人里。

威勢の良い魚屋、恰幅の良い八百屋等が声を張り上げる通りを霊夢と刃は歩いていた。


「ホラ刃!早く行くわよ!」

「待て、大根が安い。後は長ネギもだな。」


ヒョイヒョイと竹籠に野菜を入れる刃。

霊夢が時折()かしているが、刃の耳には入らない。


牛蒡ごぼうか・・・。」


野菜を更に物色する刃に、八百屋のおばちゃんが客寄せのままの大声で話しかける。


「アンタ良い目をしてるね!その野菜、どれも今ある中で一番良いやつだよ!しかし博麗の巫女様と一緒に居るなんてアンタ何者なにもんだい!?」

「あ?オレの名は刃だ。博麗の巫女補佐になった。」


手を止めずに返事をする刃。

八百屋のおばちゃんは大声のまま喋り続ける。


「そうかい!巫女様の補佐に!」

「ああ。さて、これぐらいだな。おばちゃん、お代だ。霊夢、何処へ行くんだ?」


毎度あり、と威勢の良い声に見送られて去る2人。


「こっちよ。」

「待て、引っ張るんじゃェ!」


刃はそのまま、霊夢に引き摺られて行った。


そして、二人が辿り着いたのは人里の中でも中々の規模の邸宅。霊夢は呼び鈴を鳴らすと同時にずかずかと踏み込んで行く。


「オイ、勝手に入って良いのか?」

「良いのよ。用があるのはここの人じゃ無くてここの本だから。」


と、刃が壁の汚れに気付く。

いや、最早汚れと言うよりは黒のインクが乱雑に塗られている。


そのインクが塗られた壁の前を霊夢が通ろうとした瞬間、壁から黒い手が飛び出してきて霊夢を遮る。


「オイ、霊夢。」

「大丈夫よ。」


黒い手はそのまま壁から出て来て、マネキン人形の様な不気味な黒い人影になった。

そのまま見ていると、身体や顔に色が付き、人になった。また、髪も伸びてくる。

その墨色の髪の男は、霊夢を見てこう言う。


「おや、博麗の巫女殿、何か御用ですかな?」

「私の補佐に妖怪共について知らせておこうと思ったのよ。アレ、見せて貰える?」

「補佐・・・ふむ。」


男は刃を睨み付ける。

刃が睨み返すと、真顔に戻る。

その後暫しばらく何事か思案していたが、十数秒で口を開いた。


「まあ胆力もある様です(ゆえ)、問題ありますまい。ささ、此方で御座います。」


そのまま屋敷の奥に消える男。

刃は妙な物を見たとばかりに引きつった顔をしている。


そして霊夢と刃が奥の部屋へ行くと、無数の巻物が積まれた部屋に出た。


「相変わらず多いわね・・・刃、幾つか重要なヤツだけ選んであげるから読みなさい。きっと役に立つわ。」


その様子を眺めていた男が口を開く。


「しかし博麗の巫女殿が、いえ、霊夢殿が補佐であるとは言え他人の世話を焼くとは珍しい。さては何か有りましたかな?」


それを聞いた霊夢は―――普段なら『アンタには関係ない』と言うだろうが―――意外にも手を止め、此方を振り向かずこう言った。


「・・・家事の、お礼じゃないけど・・・受け取ってばかりも気が引けるからよ。」

「それは殊勝な心掛けですな。刃殿、これは本は苦手などと言っていないでしっかりと覚えねばなりませんな!はっはっは!」


刃の肩を叩きながらそう言う男。

刃は顔をしかめたが、男の言葉には同意した様で黙々と後ろ手に手渡される巻物を受け取り読んで行く。


「ああ、それと霊夢殿、必要があれば我が能力にて持ち帰る為の複製を作りましょうぞ。いかがされますかな?」

「へぇ、じゃあ頼もうかしら。博麗神社に置いとけばいつでも読めるわね。」


そしてその複製を読む事は長きに渡って刃の日課となるのだが、それはまだ先の話だ。


新キャラ

※ただし名前は明かさない

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