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二人の鬼の関係

これ

短め


連投:②

「ん・・・もう朝かぁー。酒鬼ぃ〜、何処ら〜?」


目を覚ました萃香が辺りを見回すと、梯子はしごの上で木樽の中身にに何事か、話しかけている酒鬼を見つけた。


「酵母共、よく(かも)してくれよ?」

「酒鬼ぃ〜!」


酔っているのか、そのまま梯子から降りて来た酒鬼に抱きつく萃香。更にそのまま頬擦りなどし出す。

その頬が染まっている理由は酒か、はたまた・・・。


それに対し、酒鬼は無抵抗に萃香をくっ付けたまま歩き出す。

そして、ある樽の前で止まった。


「萃香、此処を離れる時にこの樽を持って行くと良い。そろそろ冬(ゆえ)、酒が要るだろう?これは失敗作だが、そこらの安酒よりは美味いだろう。」


返答せず酒鬼に抱きついたまま、目を閉じて頬を緩める萃香。実に幸せそうだ。


「全く、聞いているのか?この匂いは・・・ふむ、俺の傑作『鬼酔』を呑んだか。仕方が無い、後でもう一度話すか・・・。」


そう言った後、酒鬼は抱きついて来る萃香の体温を、他人(他鬼?)の温もりを感じて目を細めた。


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