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人形遣いと友の影

死んで無いよー

生きてるよー

お詫びに連投するよー


連投:①

魔法の森のとある場所。

アリス・マーガトロイド宅にて。

椅子に座ったまま、もう一度眠っていたジークは味噌の食欲をそそる匂いで目を覚ました。


「・・・・?」


そうして彼は寝惚けたまま椅子から立ち上がり、ふらふらと匂いのする方へと歩き出す。

扉を開け、彼が見たのはキッチンに立つ、エプロン姿のアリス。


「あら、起こしちゃった?」

「・・・・・ha?」


目を擦りながらぼーっと突っ立っているジーク。

そしてもう一度アリスを見て、彼は動揺した。


「oh,my.」

「?」


手を顔にやって声を漏らすジーク。

アリスはお玉を持ったまま首をかしげる。


「エエット・・・あの、「ご飯ならそろそろ出来るわ。椅子に座って。」いや、アノ。」


アリスはジークの話を聞かず、料理に戻る。

ジークは一つ、溜息を吐いて大人しく椅子に座った。

と、ジークは座った席に―――箸とスプーンが置いてあるのは当然だが―――手紙が置いてあるのを見つけた。


「アリスさん。」

「何?」

「コレ、アリスさんデスか?」


ジークが手に持って見せたその手紙を見たアリスは、料理の手を止め、手紙の裏を見る。


「差出人・天夜、ね。天夜って言ったら幻想郷ここの管理者の一人だったかしら。」

「誰か分かりマセンが・・・読みマスよ。」


ジークが、手紙を声に出して読み始める。


「エエット・・・前略ジーク君、天夜って誰だろう、と思ったかもしれませんが、秋山と名乗っていた者です。『能力』を君が持っている以上、外の世界に居られると僕が困るという事は既に説明した筈です。それで僕は君をこの幻想郷に案内する時に落としてしまったのですが、アリス・マーガトロイド氏に保護されている様なのでそのままこの幻想郷に馴染んでくれる事を期待しています。天夜・・・だ、そうデス。」

「ふーん・・・あら、もう一枚あるわ。」


封筒にもう一枚、手紙が入っていたのを見つけたアリスが、それを読む。

内容は、こうだ。


注意・此方はアリス・マーガトロイド殿へ宛てた物です。

先ず、誤解している様ですが彼は貴方の知るジーク・クロードではありません。それは彼の祖父の、更に祖父です。しかしそれでも貴方が彼を保護し続けてくれると有難いです。それと、彼のコレクションと、幾らかの金銭をこの手紙に同封しています。展開系統の魔法は使えますよね?ある程度広い場所で封筒に掛けて下さい。天夜


「・・・そう言う事、だったの。」

「な、何がデスか?」


困惑するジークを余所に、アリスは告げる。


「何と言ったら良いかしら・・・私の恋人だった『ジーク』はやっぱりあの時死んでたのね。同じ顔だったから万に一つは、と思って・・・・・。無茶な振る舞いをして、ごめんなさい。」


目を伏せ、謝るアリスにジークはしばし、ポカンとしていたが不意にアリスを遮り、こう言った。


「いえ、ワタシのお爺さんがそこまで・・・・ソノ・・・アナタにあ、愛されていたなら、それはそれでgoodな事、デス、よ?そ、それに!アリスさんみたいな素敵な人にそ、そういう風に接して貰えたのはむしろ、や、役得と言うものデス!」


『愛されて』や『そう言う風』と言いながら頬を染めたジークを見たアリスは何を思ったか、こんな提案をした。


「え、えっと、じゃあ私は、これまで通り貴方に接しても良いかしら!?貴方も自然体で居てくれれば良いわ。」


少し考え込んだジーク。

何を思ったか、彼はその提案に、乗った。


「・・・・マァ、今更気まずいデスしね。デハ、そうしマショウ!ahー、ご飯は何デスか、ア、アリス?さん?」


呆気にとられていたアリスは、そのまま口から出まかせに喋ってしまった。


「ご飯と卵焼きと味噌汁よ。この前味噌が安く手に入ったから、それで作ったのよ。我ながら良い出来だと思うわ。」

「そうなんデスか!デハ一口、頂きマスね・・・・・oh!delicious!これは良いデスね!goodどころかperfectデス!」


そのまま二人は談笑しながら朝食を摂り、魔法を教えたり教わったりして時を過ごした。


―――かくして彼らの奇妙な同居生活が始まったのである。





「そう言えば手紙に展開系統の魔法を封筒に掛けろって書いてあったわね・・・。」


アリスが封筒に魔法を掛けると、十数万円分のお札が宙を舞い、ガラガラと大量の刀剣が床に散らばった。


「きゃっ!?」

「wow!?」


二人は互いに腰を抜かして座り込んで居たが、やがてどちらからともなく笑い出した。


「ふふっ。」

「ha、ahahahahaha!」

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