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スペル開発、若の密談

連投のにこめ

前話読んだ?

異変で、レミリアは、弾幕ごっこに負けた。

しかし彼女は負けず嫌いだった。

故に、曇りの日に、モーニと共に新たなスペルカードを開発し出したのだが。


「神槍「スピア・ザ・グングニル」!!」


ドゴォ!

バキバキ!

ドカァン!!


地面に先の見えない深い穴が出来た。

人に向かって放てば確実に死ぬだろう。


「雷霆「ミョルニル」!」


ドゴォォォォォン!!!


今度は地面に大きなクレーターが出来た。

これもやはり、人に向かって放てば確実に死ぬだろう。


いかんせん、彼らの本気は強過ぎた。

弾幕ごっこに使うには危険過ぎる。


その横でフランもレーヴァテインを振っていて・・・遠くの山が一つ消し飛んだ。


「ドうしテこう、吸血鬼と言ウ連中ハ馬鹿みたいニ魔力量ばかリ強いンだ。制御できテこソの力だロウに。」

「絶、言うな。それは悪魔に『どうして他人の不幸を喜ぶ?』と尋ねている様なものだ。種族的な特徴はどうしようもあるまい。」


窓からそれを見ていた絶と政亜がそう話していると、そこに小悪魔が現れる。


「アハハハ・・・絶さん、紅茶はどうですか?政亜さんも。」

「頂こう。」

「はテ、俺の事ハ呼び捨てニすルんじゃナかったノカ?こぁ。」

「い、いえそれは、あの、二人だけの時だけで・・・」


赤面して縮こまる小悪魔。

無言で紅茶に口をつける政亜。

絶は全く気にせず、こう言う。


「まぁ何でモ構ワん。好きナ様ニ呼べ。」



小悪魔と絶が話し始めた頃に席を立った政亜は暫定的に男子トイレとなっているトイレに入り、周囲に誰もいない事を確認して、こう言った。


「御堂。いるか。」


すると何処からともなく、御堂が現れる。


「はいはい、何でごさいやしょう?」

「一つ、伝えておく。十六夜咲夜は俺の計算が正しければ早死する。パチュリーにも伝えて対策は取るが・・・お前はお前自身の命を使ってソレを遅らせる事が出来る。」

「・・・どう言う事ですかい?」

「お前の『完璧にする程度の能力』で、他の能力を完璧に遮断すれば他の能力の影響を受けない。これは分かるな?」

「はぁ、まあ。」


怪訝そうな顔で、分かったのか分かっていないのか、と言った相槌をうつ御堂。

しかし政亜はそれに構わず話を続ける。


「能力の影響を遮断し、十六夜咲夜の能力を遮断しろ。それで、時の止まった世界に入り込める。俺の仮説が正しければその筈だ。ソコデ十六夜咲夜の業務を手伝う。そうすれば止まった時間の中で十六夜咲夜だけが老化する、その速度を遅らせる事が出来る。まぁ、その場合は御堂、お前も老化するが、な。」


ふ、と鼻を鳴らす政亜。

しばらく固まっていた御堂は要約を口にする。


「相変わらず若の説明は分かりづらいですねぇ。・・・つまり時の止まった世界の中で十六夜咲夜さんは歳を取っている、だから業務を手伝って十六夜咲夜さんが時の止まった世界に居る時間を減らせ、と?」

「そう言う事だ。ただし、それはお前が自身の命を削っても良いと考えている事が前提だがな。」


政亜はやってみる気はあるか?とばかりに御堂を見据える。

真剣な表情で口を開く御堂。


「義を見てせざるは勇無きなり。ま、これが『義』に当たるのかどうかは俺の悪い頭じゃわかりやせんが、出来る事がある限り、俺は動きやすぜ。」

「そうか。だがな、お前は俺が一番信を置いている部下だ。必要以上の早死は許さん。分かったな?」

「ええ、俺とて早々死にたくはありやせんからね。・・・しかし、あのメイド長見た目は若そうでしたがね?」


気になった事をそのまま口にする御堂。

ふむ、と一呼吸置いて政亜が答える。


「見て呉れ程度は能力だとか魔術だとかでどうとでも弄れるだろう。それと、手袋を持っていないか?アルなら渡せ。」

「んー、白いのが3つと、黒いのが2つありやす。これと、これとこれでさぁ。まだ要るなら作りやすが?」

「それなら頼んでおこうか。話は以上だ、御堂。お前から俺に何か伝える事はあるか?」

「いえ、ありやせん。じゃ、失礼しやす。」


御堂はそう言って姿を消した。

そして政亜も、暫定的に与えられている自室へと戻っていった。


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