防衛準備
_:(´ཀ`」 ∠):
連投さんこめ
前話とその前話は読んだかい?
パチュリーを寝室に送った後。
大図書館にてゴソゴソと、本棚の配置を確認したり、しゃがみこんだりしている政亜。
「さて、この本棚とこの本棚の間に・・・」
「若、何やってるんで?」
その余りにも不審な様子の主人に御堂は声をかける。
「御堂か、丁度良い。手伝え。」
「何をすりゃ良いんで?」
帰ってくる返答。仕事の様だ。
御堂は二つ返事で引き受ける。
「糸を渡す。パターンA6で配置しろ。」
「・・・本気なんで?」
パターンA6、と政亜が告げた途端、御堂の顔色が変わった。
真剣な表情で、主人に本気か否かを問う。
しかし帰ってきた返答はぼかされた物。
「此処の図書が失われる事は避けたい。それに第一、防衛をせねばならんのは図書館では無いだろう?仕事だ、御堂。」
「つまり『ルール違反』も構わない、と言う訳ですかい?まぁ、若の考えは俺にゃ分かりやせん。ですから、信じて従わせて頂きやすぜ、若。」
そう告げられた政亜は、ニヤリと笑い、こう言った。
「ああ、それで良い。」
此方では戻って来た小悪魔と考える事を放棄した絶がまた、取り留めも無い雑談を小一時間ほどずっとしていた。
「絶さん、どこまでやるつもりですか?」
その問いに絶は少し考え込んだ後。
「・・・そうだナ。俺の能力ノ真価は見セない。それ以外ハ構ワん。適当ダ。ソんな所カ。こぁ、お前ハ?」
そう、返答した。
お前ハどうダ、とばかりに聞かれた小悪魔はウインクをしながらこう、告げる。
「私は『小悪魔』なので。」
なんとも言えない表情をする絶。
「・・・どちらにせよまぁ、好キにするト良イ。オ前の為なラ全力で味方しテやル。」
なんとか言葉を捻り出した。
レミリアとモーニは広い館の一室にて、誰をどこに配置するのか、作戦を練っていた。
「咲夜と御堂とか言う奴は廊下。美鈴は門番だから門。私は玉座・・・謁見室ね。あ、パチェは図書館で良いわ。霧を展開するにも体力使うでしょうし。護衛になるかは分からないけど政亜と絶と小悪魔が居れば図書館は安全、蔵書も安全でしょう。モーニはどうするのかしら?」
ちなみに彼女は能力を使っていない。
理由は『面白くないから』だ。
「無論、僕は君の右腕となろう。左腕でも良いけどね。古くからの誓い・・・なんて言うと仰々しいけど。」
モーニは肩を竦めながらそう言う。
レミリアは、それに少し躊躇った後、こう告げた。
「貴方はまた私の私的な闘いに参加してくれるのね。・・・これ以上恩ばかり増えないと良いけど。」
恩が増えない、という事はつまりモーニの出番がないと言う事。そしてそれは謁見室まで侵攻されないと言う事でもある。
瞬時に理解したモーニは軽く笑った。
「ハハ、違い無いね。」
門の前で今度こそ、睡眠ではなく精神集中していた門番、美鈴は気配を感じ、片目を開いた。
「む、また貴方ですか。」
日頃の彼女からは想像し難い、ぞんざいな口調でうんざりしたかの様に話しかける。
「加勢に来た。別にお前に会いに来た訳じゃねぇ。勘違いすんなよ?」
相手は柄の悪い男。
筋肉が鎧の様に彼の身体を覆っている。
「いえ?しませんよそんな勘違い。自意識過剰ですか?そもそも加勢など不要ですし。」
冷たくあしらう美鈴。
男は言葉を変える。
「じゃあこれは加勢じゃねぇ。オレが、オレの意思で、門の外でドンパチやるだけだ。『お嬢』に「侵入しないなら自由にさせろ」って言われてんだろ?」
『お嬢』とはレミリアの事である様だ。
それに美鈴は少し怒り、その後ふっ、と微笑む。
「『お嬢様』です。様をつけなさい様を。ですがまあ、それなら構いません。」
長い沈黙。
お互い次に何を言うか分かりきっている、と言った様子で、しかし敢えて互いに告げる。
「「・・・・・・さて。」」
「博麗の巫女との闘いに備えて身体を暖めておかねばなりません。」
「奇遇だな?博麗の巫女とやらに挑む為にウォーミングアップが要るトコなんだ。」
そう言いつつ、
美鈴は右の拳を左手でつつむ、抱拳礼を。
男は両腕を交差させる空手の立礼を。
それぞれ、行う。
そして互いに構えた後―――
「「さあ、やろうか。」」
―――二人の声が重なる。
次回から紅魔郷本格的に入っていくよー
(゜∀゜) < ヨロシクゥ☆




