猫、猫。狐狐。
いっこめ
「えっと、じゃあ千くん?「千でいいよ。」え、千?はとりあえずここにすんで下さい!」
「わかった。」
気まずい沈黙。
橙は精一杯考え、思いついた事を実行する。
「えっと、あくしゅしましょう!」
「わかった、よろしく。」
それを遠くから見守る影が二つ。
「ちぇん、立派になって・・・ずびー」
「藍、手拭いで鼻をかむな、外の世界の・・・何だったか、「てぃっしゅ」なる物を使え。」
そう言って外の世界のデパートで渡されたポケットティッシュを差し出す零。
「ああ、有難う。そうだ、所で零、お前と逢うのも久しぶりだな。その、なんだ。」
少し頰を染める藍。
零はそれを訝しみつつ、問う。
「如何した?」
「さ、寂しかったぞ・・・?」
予想外の台詞に目を丸くし、その後、零はおし黙る。
「・・・。」
「な、何か言ってくれ。恥ずかしくて敵わん。おい、零?」
たまらないのは藍。
自分が言った事の恥ずかしさを自覚し、悶えつつ返答を待つ。
零は返答を、少しずつ絞り出した。
「実に、貴様は、愛い奴だ。全く、我慢が利かなく成りそうだ。・・・此処は我慢してやる。今宵を楽しみにして居れよ?声が出なくなるまで、精根尽き果てるまで突いてやる。」
体力が尽きるまでヤる、と宣言されたも同然の藍は更に頰を染め、不安そうになんとかこう言った。
「お、お手柔らかに頼む、ぞ?」
その様子に零が目を細めたのも、無理はあるまい。




