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魔法講義と悪魔の会話。

(^^)φ <シッピツチュウヤデ!


「さて、パチュリー。早速魔法について教えて貰おうか。俺が戦力にならなくて困るのはこの館の者だ。」


「・・・良いわ。フゥー・・・。」


紫煙を吐き出すパチュリー。

意外と様になっている。

パチュリーは早速、御堂から渡された薬葉巻を吸っているのである。

非常にスッキリした顔だ。

そしてその顔を引き締め、問う。


「先ず、どれぐらい魔法について知っているのか・・・それが分からないと話にならないのだけれど?」

「基礎・・・と絶が言っていた分は押さえている。無属性の簡単な魔法は大体使える。」

「つまり魔界式の?」

「まぁ、絶から習ったからな。」

「そう、なら話は早いわ。それを少し変えて発展させて行くだけだもの。少なくとも、私の魔法理論ではそうよ。」

「ふむ・・・では、例えばこの魔法の属性付与に必要な術式の加筆は?」

「例えば『火』に近づけるならこの式をこうね。『水』はこう。『木』はこう。」

「ふむ、成る程な・・・。」


二人は互いに早口で術式をいじり回す。

そして怒涛の勢いで政亜が質問し、それにパチュリーが補足や発展を加えて答える。


そうして、二人が魔法について話している間、悪魔二人は久方ぶりに落ち着いて会話をしていた。


ちなみに御堂は椅子を三つ並べて寝ている。

また、モーニとレミリアは自室へ帰った。


「ふム、しかしダ、こぁ。オ前がこんナ所で使イ魔をやっテいるとハな。驚いタぞ。」

「いやー、主・・・パチュリー様を割と気に入りまして。そう言う絶さんは何故あんな人間の元に?」


絶が感慨深そうに述べる。実際本人がどう感じているかは定かでは無いが。

それに対し、小悪魔は少し照れながら、そう言う。


「俺モ似た様な物ダ。あいツらと居ルと、退屈スる事が無イ。実に愉快ナ奴ラだ。」


ニヒルな笑みを浮かべる絶。

これが彼の笑い方であり、基本的に笑うとどうしてもそうなるのだ。


「そうでしたか・・・あ、そう言えば絶さん、言い寄ってきてた淫魔、どうしたんですか?」


小悪魔が何かを期待する様に、そう問う。

絶は淫魔―――つまりサキュバスだ―――に言い寄られていた様だ。


「あ?ああ、奴カ。適当にフッておイた。」


しかし、絶は一拍置かなければ分からない程に忘れていたらしい。


「そうですかー、それは可哀想ですね・・・ふふっ。」


その事実に、少し笑みがこぼれる小悪魔。

その笑みを絶は、『悪魔』故に他人の不幸を喜んでいるのだろうと解釈した。


ちなみにだが、他人の不幸を喜ぶのは悪魔達の間では一般的な価値観である。


「しかシ何故お前ガそんな事ヲ気にすル?」


怪訝そうに言う絶。

少々不機嫌そうなオーラが出ている。


「えっ!?いや、あのですね。・・・そう!以前からあの淫魔の事は知ってたんです!」

「そウか。ア、話は変ワるガ。」


しかし小悪魔の明らかにバレバレの言い訳をアッサリと信じ、挙句、追求するどころか話題を変えた。


「なんですか?」

「こコの地下二閉じ込メられテいるトか言ウ・・・どうシた、そンな不満そうナ顔をしテ。」


話を続ける内にどんどん小悪魔が不機嫌になって行くのに気付いた絶は、直球で尋ねる。


「・・・久しぶりに再会したんですから私の事ももっと聞いて下さいよ。『妹分』なんでしょう?」


小悪魔は、少し拗ねた様にそう、言う。

そして、言ってから少し照れている。


「フむ。良イだろウ。でハ、問オう。元気に過ごしテ居タか?」

「はい!元気ですよ?・・・絶さん、他にもうちょっと聞く事無いんですか?『彼氏は出来たか〜』とか!」

「(惚気(のロけ)ルつもリか?)ハァ、ヤれやレ。こぁ、『彼氏は出来たか』?」


明らかな誘導に絶は溜息を吐きながら問う。


「出来てません!絶賛募集中ですよ?」

「(なラ何故聞かセた。)」


予想外の返答。

絶は言葉を絞り出す。


「・・・そウか。見る目ノ無い奴ガ多い様ダな。」

「えっ、それって・・・」


ふと、絶が振り返る。


「はテ。来客の様ダ。」


絶がそう言うが早いか、スキマが開き、紫が現れ、話し出す。


「御機嫌よう。幻想郷の管理者、八雲 紫ですわ。スペルカードルールの準備は出来ておりまして?」


その言葉に、突然現れた―――恐らく停めた時間の中を歩いて来たのだろう―――メイドが答える。


「僭越ながら、皆様落ち着かれましたらお伝えしておきます。」

「あら、メイドさんね。そう、なら貴方に話しておくわ。」


紫はルールの詳細を咲夜に伝えている。

絶はそれを見て、小悪魔にこう言う。


「メイドが対応しテいる様ダ。で、何ヲ言おウとしタ?」

「いっ、いえ!?何も?」


焦る小悪魔。

『何も?』などと取り繕っても何か言おうとしていたのはバレバレだ。


「・・・嘘ダな。まア、聞カれたく無イなら聞かナいガ。とモかク、何か困っテいれバ俺を頼リにすルと良イ。可愛イ妹分の為ダからナ。」


その言葉に小悪魔はしばらく考えて。


「・・・絶さん。」

「何ダ?」

「『絶』って呼んでも良いですか?」


そう、問うた。

俺ニとっテ何も損ハ無い。

そう判断した絶は直ぐに言葉を返す。


「そウしたケればそうスるト良イ。」

「・・・絶。ふふ。」


絶を呼び捨てにし、少し嬉しそうな小悪魔。

その微笑みに絶は違和感を覚えたが、その考えに蓋をし、こう言った。


「俺ノ名を呼んデ楽しイか?」

「いっ、いえいえ!ちょ、ちょっとお仕事に!」


慌てて逃げ出す小悪魔。

頰が少し紅潮している。

それを見て絶は、ポツリ、と心の内を溢す。


「・・・いツ会ってモ可愛イ奴だ。」


自分で言った台詞に強烈な違和感を感じた絶は、少し考え込んだ。


「・・・『可愛い』?はテ、俺ハ・・・」


絶は何かに気付いた様であり、新たな疑問を見つけた様でもあった。

(^ω^) <投稿終了


(๑╹ω╹๑ ) <それじゃまた次回ー☆

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